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青央紗の部屋


[23] 奏現《ソウゲン》
詩人:青央紗 [投票][編集]

私を埋め尽くす石鹸の泡

ギターの音が私を更に泡まみれにして行く

笑い声は雪のようにすぐ私達の皮膚の上で溶けて行く

あなたの口からこぼれる音楽は心をつんざく

うつむいた花が甘い匂いを放つ

見つめて何がわかるの?時間は自由気ままに私達に有無を言わせずチクチク歩いて行く

ただもの凄い何かがこの先にはあると確信して思い込み
私は続いて行く

足元に触れる露草は凍りつきぬくもり求める

扉を開いたら目が輝いた

凍えそうな指先であなたに触れて

車のライトが目を塞ぐ

すべての音が秒針に聞こえたあなたからの離脱まで


2005/12/25 (Sun)

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