詩人:蒼白煙 | [投票][編集] |
急に温もりが
恋しくなって
別の注文を
してみました。
甘い甘い
温かさが
染み潤う様
とうとうこの街も
寒くなってきたのだと
窓の外を
眺めるのでした。
熱い熱い
ホットココアが
時間が経って冷める様
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あんなにも
愛しくおもえたのに
鬱陶しくなってしまった
永遠を感じさせるほどの
温度
かじかむ指
消える白い息
苦しみと
気だるさを巻き込んで
凍りつくだけ
寂しさを
知った時から
擦り減る生命に
背を向けて生きてきた
空を流れる雲になりたい、と。
立っている感覚
血の流れ
月の満ち欠け
手の感触
吐息。
何を得ようとも
似たような
温もりばかりが目につく
練り歩く道
残された時間
歯向かい続けようと思ったのだけれど。
人は皆
不自然な世界の中でも
平気な顔をして
歩道をわたっているよ
満更でも無さそうに
見えたままを受け入れて
難しそうな本を手に
目をぎらぎらさせながら
黙々と歩いている
闇を見た気がした
揺れている地面
ようやく理解した
私は独り置いてけぼりをくらったのだ。
を
ん。
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この雨が
とても冷たく
重いものだったら
僕の脳は
前へ一歩だけ
一歩だけ進むことを
許してくれるだろうか
誰にも見付からないように
静かに溶けていくのを
詩人:蒼白煙 | [投票][編集] |
始まる前に
終わらせた未来は
僕を恨んでいるだろうか
僕が切り捨てた世界は
もう死んでしまった命は
太陽も月も
知らない間に遠くへ消えて
部屋に差しこんだ
水色だけが僕を見ている
そうか
君も
消えてしまうんだね。
大好きな秒針の
音を聴きながら
世界が終わる
夢を見た。
0810220627