詩人:NZO | [投票][編集] |
柔らかく優しい
華やかで楽しい
そんな毎日
ポーチを指先に掛けて
銀杏の絨毯を跳ねる
あたしとあなたは冬の日差しになるの
可愛くて愛しい
切なくて悲しい
そんな毎日
お揃いのセーターを来て
『せーのっ』って跳ねる
あたしとあなたは冬の北風になるの
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『おーい』
ほらねっ
君を誰かが呼んでるよ
嘘じゃないさ
君を誰かが呼んでるんだ
泣くこたぁーない
笑っちゃえよ
居なくなるこたぁーない
視野を広くするのだい
そんな時期は誰にもあるよな
この国の梅雨みたいなもんだよ
梅雨が終われば光の季節
君に始まる光の季節
『おーい』
よし来た
俺は君を呼んでるんだ
嘘じゃないさ
俺は君を呼んでるんだ
恐がらず迷わず
歩いておいで
みんな君を呼んでるんだ
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冬の痛い寒さから身を守ろうとして
羽織るコートの様に
得体の知れぬモノから身を守ろうとして
あの人は不幸を羽織る
それが運命だとしても
それが答えだとしても
冬の冷たい大空から射す暖かな日差し
帽子で避ける様に
得体の知れぬモノから射す暖かな光を
あの人は幸せと思わず避けた
それが運命だとしても
それが答えだとしても
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煙草の煙みたいに
ゆっくり漂い
天へと昇る
『さよなら』
言いそびれちまったよ
勝手なお前に呆れてる
雨の朝みたいに
痛く虚しい
そんな始まり
『バカヤロウ』
それしか言えねぇーよ
情けない俺に呆れてる
約束は一つも無い
結束さえ一度も無い
急ぐ長針
追う短針
破れたポスターみたいに
乾き色褪せ
誰も忘れ去る
その前に
『ありがとう』
届けてぇーな
そんな俺にお前はきっと呆れてる
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気付けば時間は経っていた
真夜中のサイレン
微かな低音に鼓膜は振動
気付けば時間は経っていた
月越しの懐かしい風
微かな低温に両手は振動
噛った渋柿に歯形と過去
暗くなる雲に帽子と未来
気付けば時間は経っていた
時間は僕を縛り上げ
時間は僕に小さく手を上げた
また僕はドアを強く締め
キーを回して小さく手を上げた
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大丈夫か?
まだ歩けるか?
道は間違っていないか?
諦めていないか?
問う
全身で問う
大丈夫か?
後悔はないか?
情熱を持ってるか?
この命を生きてるか?
問う
全身で問う
俺が問う
俺に問う
心配ない
『大丈夫だ』
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人が溢れるあの街へ
まだ見ぬ夢を追いかけて
お前はこの町を後にする
左手には小さなバック
右手に一握りの金
電車の小さな窓から
把握できない未来を見据える
押さえ切れない不安
似合わない臆病
自分の位置を示す為
お前はこの町を後にする
枯れることの無い花は
どこを探したってないけれど
尽きることない夢が
今、お前を動かすのなら
強き友よ
その胸を張れ
輝く時はこの夜空を精一杯に使って
愛しき友よ
その手を高く
希望を無くしても清き心は失うな
コンクリートが支配する
あの街に
今日はばたく親友へ
何もない俺から
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言葉はどこか足りなくて
抱き締めても分かりやしない
心で確かめ合いたいね
君と僕のホントのキモチ
いつだって不安が語り
奇妙な未来を想像してしまうんだ
互いの心にそっと耳をあてて
君と僕のホントのキモチ
心配性の僕達に
広がる光と影
二人の爪先が同じ方向を向いた時
それが
君と僕のホントのキモチ
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誰でもない僕
僕というモノに自信はないが
何か輝く未来が見えるんだ
誰かの中の僕
僕というモノは目立たないかもしれないが
輝く未来が見たいんだ
感じられなきゃ一緒にいる必要はない
愛せなきゃ僕は一人でもしょうがない
僕は誰でもない
何もないが描く夢がある
遠い未来を見る僕に
ついてきてくれるかい?
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待っているよ
僕はずっと待ってる
どんなに悲しみを朝が包んでも
どんなに長すぎる夜が笑っても
ゆっくり染まり上げればいい
ゆっくり固まっていけばいい
だから
待っていて
僕をずっと待っていて