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NZOの部屋


[16] 未完成
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夕日に染まる小さい背中

リングに向けて放たれた夢は

あっけなく弾かれた


中途半端に伸びた髪

転びながらの奇跡的な成功を

僕以外の誰も見てやしなかった


何の為に生き、誰を愛せばいいかなんて

当然、頭にはなく

ただ出された飯に食らい付くように

泥臭く生きていた



夕日に染まる丸い背中

過去に向けて放たれた問いは

赤い空へ消えてった


中途半端に伸びた髭

転びながらの絶望的な失敗を

僕の他に誰がするというのだろう



何の為に生き、誰を愛せばいいかを

毎日、必死に探して

石橋を何度も叩いて渡るように

臆病に生きている


僕は今、生きている



2006/06/15 (Thu)

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