詩人:Akira“STARMAN” | [投票][編集] |
なぁ おまえ 星になってどんな気分だ
昼も夜をだろうから
北極星の近くに陣取ったんだろう
寒いだろうから 厚着しておけ
風邪なんかひいて 輝きを鈍らすな
いつかおまえがいる星に
土産をたくさん積める宇宙船で行くから
暖かい星に引っ越して
また一緒に暮らそう
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見てごらん 素晴らしい眺め
この丘からの眺めは音がない
空は透明で すべて澄んでいる
圧倒的なそして荘厳な
僕にとってはふるさとなんだ
君にとってのふるさとは
どんな眺めだったのか知らない
押しつけるだけで聴くことはなかった
独り善がりな心象を創りあげた眺め
リマンに耐え 海上に聳え立つ
孤高の富士への憧れは
僕の心を創りあげた
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やぶれかぶれ 八方ふさがる
支離滅裂 破滅願望 安楽死
現実逃避 独善至上 楽観視
頼もう頼もう仏にすがろう
善かれと思って生きていこう
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ネパールを救え ネパールを救え
震災 圧政 ゲリラ戦
ネパールの子供を救え
ネパールの母親を救え
命の尊さを説くのであれば
ネパールを救え
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おまえの命 何度この手で幕を引こうと思ったろうか
ただ鼓動が果てるのを待つだけなんて
病室の入り口にバリケード
そして人工呼吸器の電源を
日々血液が悪性と変わっていく検査結果
僕の血液は使えないのか訴えた
もう戻ることはできないのです見守っていてください
そしてそのときを見送ってあげてください
何もかもが恨めしい
健康を求める老人 医師に悪態をつく男 医療費が高いと嘆く婦人
妊婦や白い雪さえ恨めしい
神は外泊 仏は就寝 僕はただ母がつくった握り飯を涙ながらに貪る
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おまえと意思が通じなくなってから
語り続けている自分がいる
この病室は新しいから
泣こうが喚こうが
笑わそうとしたり怒らそうとしたり
けれど結局泣き崩れてしまう
おまえ聴こえているだろう
そうでなければ
大切な人が訪れたとき爽やかな表情にはなるまい
大切な人が帰るとき涙なんか流すまい
二人きりの長い夜の始まり
頭を撫で手を握りしめ
謝罪と御礼と想い出と
そして夢をおまえに聴かせよう
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人工呼吸器はベルのように
電気の変圧は読経に聞こえる
心は肉体を離れ往くべき処へ赴き旅支度を始めているだろう
なすすべのない僕は君の細胞をいたましく想い来たるべき時を待つ
睡魔は一瞬のまばゆい光に覚まされる
僕の使命「今を追え」
届け 僕の懺悔よ
肉体は滅びるが心はそして 幸福をめざすのだ
肉体は滅びるが心はそして 旅立つのだ
肉体は滅びるが心はそして 昇華するのだ
往け 彼の地へ そこではすべてがわかるだろう
翔ろ 天高く そこから見降ろせば僕が見あげているはずだ
涙は存分に僕を濡らした
旅支度が済んだら往くがいい
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原野を独り歩く
夕日は僕を際だたせ
風は僕がたった独りであることを知らせる
誰にも責められることもなく
誰かを責めることもできない
誉められることも
怒り散らすことも
もうすぐ月光の時間
冷たい夜風を独り凌ぐ
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金星が水星を小馬鹿にしテラ
それを聴いた水星が火星を見方にしようとしテラ
それを知った小惑星帯が金星に声援を送っテラ
土星が「内輪もめしテラ」って銀河を笑わしテラ
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悲しみは
静かな海の波のように永遠に続く
僕の心は悲しみを慈しみに変える
君は僕、僕は君
僕の心は慈しみを快楽に変える
君はどこにもいないのに
君がいるかのようにして
僕が生きる日々の暮らしは
変哲もなく、ちっぽけだ
慎ましく生きていこうとするけれど
過ちだとわかっていて 何かを変えようとする
こんな愚かな謀の繰り返しのうちに生きている
君が生きてきたことの証が
僕の存在そのもののはずだ
君への愛を
日々の愚かな暮らしのなかで
確かめようと試みる
そして僕の心は
悲劇を究極の自愛へ変えようとしている