詩人:Akira“STARMAN” | [投票][編集] |
戦地へ赴く男の子種を宿らされ、
きつい労働を強いられ 女の子を産み嘆かれ
帰らぬ男
孤独のうちに育て
家を出され
我が子を奪われる
別の男性に嫁ぎ
双子を授かり失い
何事も三度あると
人形の葬式を
苦難と儚さを知り
想うほどに奪われ
耐え抜いた
災いを背負い
ささいなことさえ幸福
笑顔でさえも
我が子との生き別れと死に別れと
つい50年前の話
まだどこかでは、よくある話
僕の血は彼女の血
やさしくて温かい
ご飯も旨かったよ
ばぁちゃん
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