詩人:Akira“STARMAN” | [投票][編集] |
この世に二人だけ
君は別れに際し
二週間の猶予を与え
無言の会話で僕を励まし続け
瞬く間に僕をかえた
あの冬の朝
君は陽光に導かれながら天に召され
永遠の君に
病室からの真っ白な景色小山と小さな平地
泣き時雨れ
冬の朝
髪の先々まで
慈しみ深き妻なる君
白い雪と大地
白い装束
楽しみにしていた
美しくも儚い白い着物 白い病室
白い太陽と浮雲
銀色の指輪と鋏
どうもありがとう
君の息吹き
僕の嘆き
笑み 音 残像
悲劇と喜劇と観衆
もたれる君の心地よい圧寄り付く熱
[前頁] [Akira“STARMAN”の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -