詩人:になみ なお | [投票][編集] |
君がいて
その目が僕を見ていて
カーテンが揺れていて
光が部屋の中に溢れていて
やわらかな
とてもやわらかな
気持ちがして
目が覚めた
覚めなければよかった
夢でしか会えない君に
やっと
やっと
やっと
会えたっていうのに
どうしてこんなに
涙あふれてくるんだろう
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この頃よく空をみる
街なかでビルの間から見る空は高い
川の土手を歩きながら見る空は広い
山の尾根を辿りながら見る空は遠い
海辺をさまよいながら見る空は青い
いつも私の上で一定の距離をおいていて
そのせいなのか
時々 空に見放されるような不安を感じるのは
だけど
空はどこにもいかない
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この世界は
いくつもの血の匂いと
たくさんの仮面だらけ
あたしは
なにかをさがしている
あたしを
どこまでいっても
完成しない
あたしというパズル
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そう名づけられた日から
僕は存在してるさ
まだ見つけてもらえなくても
ここにいるし
明日見つかっちゃうかも
けどさ
かくれんぼは今のとこ
僕の勝ちだよね
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おう そいたら
十時ばあでええかよ
おう前で待っちょけや
おらんとこの車だすき
積んぢゃっちゃるき
かまんかまん
なんちゃあ気にせんでえい
おーの いかん
ちょっと遅れるかもしれんけんど
そんときは電話するき
まあそんな急ぎやせんのやろ
そいたら
そういうことでまた
よろしうね
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ねえ どうして
あたしがあのこのおかあさんではないのだろう
小さな体抱きしめて柔らかい髪をなでて
何回も笑わせたい 何回も眠らせたい
もし泣いたらその顔を両手で挟んで大丈夫だよって
ねえ どうして
あたしに愛すべき子がいなくて
愛されない子がこんなにもいるの
みんなみんな抱きしめてあたしの子にしてしまいたい
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隣りで君が言う
『ため息ついてるとね
幸せ逃げちゃうんだよ』
違う
ため息じゃなくて
深呼吸だもん
いっぱいいっぱい
胸に幸せを
吸いこむつもりなの
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あなたと並んで眠る。
眠っちゃうのがもったいないと言ったら笑われた。
『ずっと傍にいるよ』
けどそしたらあなたの顔も声もわからないよ。
『明日もまだあるんだし』
だけど、何があるかわからない毎日だから、
あたし不安で。
『愛してる』『大好き』『抱き締めたい』『キスしたい』
そういうこと、しないまま、
後になってそうしとけばよかったなんて思うのは、
絶対に、嫌。