詩人:未知 | [投票][編集] |
なにか言うことないの?って
自分の口でちゃんと
言えないの?!って
唐突にまくしたてられて
大人が熱くなれば
なるほどに
なんだか醒めていった
言いたいことが
ないわけじゃない!
なんにも考えてない
ワケないじゃない?
痛みも後悔もぐっと
飲み込んで
こらえて生きてきた結果
このザマで
それなりに身に付けた
処世術
いまは足枷のよう
お遊戯している
場合じゃないのに
たゆたって
まだ知らん顔で
どうでもいいって口癖
言い訳の盾にして
あんたはね
真面目にね
やればできる子
なんだからって
頭撫でるフリして
上から押さえつけられたっけ
列からはみだしただけで
怒鳴られたりしたっけ
今さら、個性だの主張だの
降って湧いたよな難問
引き出しから取りあげられた
たくさんのガラクタの中に
あったような気がするのに
取ってつけてぶったって
もうどうしようもないんだよ
だってそんな生き方
教えてくれなかったじゃないか
手応えもない日々なんとなく
そのレールを進めと
背中押したのは
あんたじゃないか
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散らかしたまんまの部屋に
そこはかとなく漂う
やるせなさと
やりきれなさと
どこまでもつづく
この無情な悲しい時間
「死ぬことがない限り
私は生きつづけるんだな...」
当たり前のことを
なぜか思った
気が遠くなりそうだった
誰にも届かぬ独り言
鳴らない電話や
返答はないテレビ
画面の向こうに
愛は落ちていないから
「自分が探しにゆかなきゃね...」
どう考えたってそれは正しい
夢を追いつづけ
こんなに今はセツナイ
けれどムダなものなんて
無いって信じたい
嘘でも信じたい
自分の真実に変えたい
継ぎ接ぎだらけ
でも、なんとか繕って
このマスクをかぶって
生きてきたけど
やっぱり呼吸がしにくいよ
結構くるしいよ
本当の素顔を君にみせたいよ
あなたはたぶん驚くと思うけど
私は前からずっと好きだった
私はあなたを友人ではなく
気づけば1人の女性として愛してた
透明な水槽のなかに
ずっと閉じ込めたい
永遠に私のそばにいて。
「伝えない限り
あなたは気づきもしないのかな...」
当たり前のことで
また傷ついたりした
気が遠くなっている...進行形
涙が痛みをふやかして
強く降る雨の音
余計に感傷的にさせるから
こんな本音の言葉ばかり
この関係を壊すくらいなら
自分のほうを壊したい
報われないこの現状なんかより
あなたが微笑みかけて
くれなくなる未来が、こわい
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世界の嘆きを
悲鳴を聞いたときから
この現実に
蓋をすることが
できなくなったよう
無謀な願いだと
解っていても
欲しくなるもの
満たされないこと
吐き出しても
吐き出しきれない
苦しい胸の内
そしてそれは
どんなに期待しても
君には伝わらない
誰にも解るわけない
どうせなら
あの星をこの手に取って
投げつけたい
運命も人生も
ひとつのおもちゃに
命も心も
今夜の実験台
たくさんの頬笑みを
思い浮かべながら
温かい妄想に
包まれて溶けた
こんな切なさに
もし色が有るなら
暗い夜の中でだって
ネオンのように輝いて
同士だってすぐに
見つけやすいのに
戦う別の誰かを
いま想うこともできるのに
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ほんとは臆病で震えて
泣きそうになるんだよ...
あなたは知らない
その視線に刺されて
未来切り捨てる
この憂鬱と。
素直に
あるがままであるために...
削らなきゃ
いけないものがあるって
こころを殺さなきゃ
いけないって
ほんとはおかしい
だけどどうしても。
今のままでは
つらすぎる
なにがしたい
なにがほしい
どうしたい...
答えがさだまらない
まともになりたい
いっそ壊れたい
とにかく迷子の
難破船のようで
言葉がある
この世界でも
他人を完全には
理解しあえない
涙の水たまり
ぽつんと
掬いあげれば
愛しさのかけら
こんなに遠くまで
流されてきてしまったけど
あの岸辺に戻れる術が
あるのなら...
命を盾にして
守っていた檻
立てこもっていた壁
いまこそ壊すとき...
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キスのタイミングでサヨナラがきた
不意打ちの突然の青天の霹靂の。
思いもよらないドラマみたいな
別れが私の時を止めた
とどろく空の乱れるままに
心を映していまは号泣
体中を裂いて溢れ出す悲しみは
全身の水分がなくなるほどに
この世界を浸水させて
溺れたままで沈んでゆくよ
未来はどこに隠れているの
過去はあなたが持ち去ってしまったの
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すべては
何気ないこと
不意に巡る運命
少し掛け違った
ボタンと
歪みの中で
なんとなく
振り出しに戻され
また何気なく
別の誰かを愛する
途方もない
孤独や
そこから逃げる
ための嘘とまやかし
ひねくれたって
愛したって
どうしたって
ここでは
何の意味もない