詩人:未知 | [投票][編集] |
この世のくだらなさと自分のつまらなさと
天秤にかけては、また気紛れに
挫折したり鳴いたり、笑ったり
心をもてあそぶように退屈を埋めていた
若すぎた日の沈黙と幻想...
それは、それは静かな時間
世界はまばゆくて、なんと残酷か
これほど醜いのにどうして美しい
流した涙まで、なかったことに変えないで
壊すならいま...殻ごとぜんぶ。
これまでのすべて覆して
もういちど願えるなら...やり直せるのなら
昨日までの出来事を悪夢と呼んで。
これからの出会いは正夢のはじまり。
切れた雲間から覗く真っ赤な月は
君によく似た鮮烈な光線
この決心を鈍らせまいと、まるで
今日という日を永遠に刻むように
いつまでもやさしく辺りを照らすから
その時、僕は無性に胸がいっぱいになった
詩人:未知 | [投票][編集] |
実体のない魂というもの
けれどたぶん確実に、存在するもの
それは鼓動
それは温もり
泣くこと笑うこと感動すること
窮屈なのは思考のほうで
ここはもうすでに自由だったね
実体のない魂というもの
けれどここに、確実に存在するもの
それは吐息
それは瞬き
老いること変わること
進化すること
ずっとずっと自由だったね
生まれる前から自由だったね
閃きが降るとき
神様にすこし近づけるように
ありったけの愛を
抱きしめて
零れるほどにその器に
未知という名の総べてを注ぐ
ここに確実に僕は居る-。