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未知の部屋


[209] 安定剤
詩人:未知 [投票][得票][編集]

あのとき手を伸ばせばよかった
抱きしめればよかった
ちゃんと言葉にすればよかった

いっしょに居られるなにげない
当たり前の日常が風景が
ぼくを満たしていたこと
安心させてくれていたこと

替わりになるものなんて
どこにもなかったって
あなたはあなた以外の
何者でもなくて

その代わりなんて
どこにもいないんだって
今になって枕を濡らしてる

2015/02/03 (Tue)

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