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未知の部屋


[212] 無様で無敵
詩人:未知 [投票][編集]

ほぅらね。いつも下向いてばっかりで
人に頼ってばっかりで
自分で歩くことしなかった私は
ひとりにされれば無力で
無価値なもんだよ。
ここまでどうやって歩いてきたのか
どんな道筋だったのかも
わからないんだよ。
だって君に頼ってばっかりで
標識なんて見えちゃいないしね。
行き先だって他力本願
どうにでもなればいいなんて
気まぐれのスタンスが
結局どうでもよくはなかった。
ここでいま路頭に迷い
震えながらも向き合う魂に
泣いてばかりの日々が示した
からっぽの無知と未知。
失って色々分かったこともある
何もできないわけじゃない
夜が明けたらカーテンをあけよう。

君がいなくたって生きてやるから。

2015/02/05 (Thu)

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