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未知の部屋


[231] 酔狂先生!
詩人:未知 [投票][編集]

なにか言うことないの?って
自分の口でちゃんと
言えないの?!って
唐突にまくしたてられて

大人が熱くなれば
なるほどに
なんだか醒めていった

言いたいことが
ないわけじゃない!
なんにも考えてない
ワケないじゃない?

痛みも後悔もぐっと
飲み込んで
こらえて生きてきた結果
このザマで

それなりに身に付けた
処世術
いまは足枷のよう
お遊戯している
場合じゃないのに

たゆたって
まだ知らん顔で
どうでもいいって口癖
言い訳の盾にして

あんたはね
真面目にね
やればできる子
なんだからって

頭撫でるフリして
上から押さえつけられたっけ
列からはみだしただけで
怒鳴られたりしたっけ

今さら、個性だの主張だの
降って湧いたよな難問

引き出しから取りあげられた
たくさんのガラクタの中に
あったような気がするのに

取ってつけてぶったって
もうどうしようもないんだよ
だってそんな生き方
教えてくれなかったじゃないか

手応えもない日々なんとなく
そのレールを進めと
背中押したのは
あんたじゃないか



2015/02/11 (Wed)

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