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未知の部屋


[234] 嘘とひみつ
詩人:未知 [投票][編集]

散らかしたまんまの部屋に
そこはかとなく漂う
やるせなさと
やりきれなさと

どこまでもつづく
この無情な悲しい時間

「死ぬことがない限り
私は生きつづけるんだな...」

当たり前のことを
なぜか思った
気が遠くなりそうだった

誰にも届かぬ独り言
鳴らない電話や
返答はないテレビ

画面の向こうに
愛は落ちていないから
「自分が探しにゆかなきゃね...」

どう考えたってそれは正しい
夢を追いつづけ
こんなに今はセツナイ

けれどムダなものなんて
無いって信じたい
嘘でも信じたい
自分の真実に変えたい

継ぎ接ぎだらけ
でも、なんとか繕って
このマスクをかぶって
生きてきたけど

やっぱり呼吸がしにくいよ
結構くるしいよ
本当の素顔を君にみせたいよ

あなたはたぶん驚くと思うけど
私は前からずっと好きだった

私はあなたを友人ではなく
気づけば1人の女性として愛してた

透明な水槽のなかに
ずっと閉じ込めたい
永遠に私のそばにいて。

「伝えない限り
あなたは気づきもしないのかな...」

当たり前のことで
また傷ついたりした
気が遠くなっている...進行形

涙が痛みをふやかして
強く降る雨の音
余計に感傷的にさせるから
こんな本音の言葉ばかり

この関係を壊すくらいなら
自分のほうを壊したい

報われないこの現状なんかより
あなたが微笑みかけて
くれなくなる未来が、こわい

2015/02/15 (Sun)

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