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未知の部屋


[24] Sixteen
詩人:未知 [投票][得票][編集]

残酷な現実がそこかしこに溢れ
日常を覆い尽くしていく
雲が遮れば光が届かなくなるように
闇の中に捨て置かれた君は
ひたすらに麻痺してるとしか思えない

暗さに眼が慣れないのはほんの一瞬
それは若さゆえの無知か無謀か
目隠しされたままの幼い心で
いつのまにか彼らは順応している
その痛さも今じゃ有り触れたものだ

そして僕は何を信じればよいのかさえ
解らなくなり泣きそうな日々
その現実はひたすらに重くて
目隠しして見ないふりしても
すでにもう塞ぎきれない非日常的日常

若さという仮面で隠すのはやめろよ
無邪気さを纏ったその残酷な顔を
子供という盾にぜんぶ丸めこんで
若さがすべて許してくれると思うなよ

僕は何を信じればよいのかさえ
解らなくなり泣きじゃくる日々
力を抜けば楽に浮くけれど
流されるまま生きるのは信条に沿わない

だって寄り添うだけが愛じゃないだろう
信じ抜くことだけが愛じゃないだろう?
時には愛する人を疑う強さを僕は持ちたい
すでにもう塞ぎきれない非日常的日常
どう生きるどう生きる?いつも考えている

2014/08/02 (Sat)

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