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未知の部屋


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詩人:未知 [投票][編集]


それは罠
知らぬまに
ながい
トンネル
のなかへと
迷いこみ
気がつけば
出口もない
這いだす
気力もない

あの先で
待つきみに
伝えたい
想いを
胸にだいて
しんしんと
痛みは
ふりつもる
なみだを流し
いまそっと
いのりを
喰いつくす

それはわな
だれでも
おちいる
ささいな
ありふれた
おとしあな

まっくらな
とんねるの
なかをさまよう
まわたで
じぶんの
くびをしめてる
あいする
ひとさえ
いやせずに





2015/02/28 (Sat)

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