詩人:未知 | [投票][編集] |
若さが育てたその刺で
だいじなだいじなあの子を
傷つけてしまったばかりでなく
もどかしさと痛々しさで
自分の心さえ失った
何がなんだか訳もわからずに
ひざを抱いて泣いてる間にも
夜は明け太陽がのぼり
また暗い闇が迫ったりして
そんなくり返しのなか
僕はうつむいたまま
季節の合図さえ見逃してきた
今ははっきりと言える
ありきたりな展開でも
幸せなほうがいいに決まってる
こんなふうになりたかった
わけじゃなかった
叩きつける雨が涙に変わる
ゴマンといるはずの
他人という生き物
すれちがう人々
だけど君だけしかいない
君というひとは。。。
痛みを避けては通れない
それが生きるということだと
愛するということだと
こんなにやさしく時に鋭く
すべてに染みわたって
現実の在り処をつきつける
でも君より愛せるひとは
もう居ないかもしれないって
本気でいまは思ってしまう
だからどうか全部さらってくれないか
魂ごと喰いつくしてくれないか
祈りほど切ない独り言はないね。。。
いまこの瞬間も激しく
濡らしつづける雨