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未知の部屋


[69] コルベット
詩人:未知 [投票][得票][編集]

沈黙を破るエンジン音
時々。少しだけ。怖くなる
白い煙で前が見えない

本当はいつだって...未来なんか見えない

君の傍では何かが違った
理性が理性であることを放棄した
呼吸の仕方や喋り方忘れる

どうしてくれようか

まやかしのような一日でした
雲の動きは予測不能でした
「とてもとても愉しかった」

きっとそれしか...言えない

煙草の熱で花を焦がすように
中毒患者は痛みの限度まで忘れる
私が受け止めればそれで済む

「急所をはずせばだいじょうぶ」

こんなにも惹かれてしまった後で
孤独と生きるのはむつかしい
けれど私が鳴かなければそれで済む

残酷で冷酷で狡い君

私は私の在り方を忘れた
私は私の生き方を忘れた
私は私の顔まで忘れた

私はあなたの背中しか見えない

私は私の性別を忘れた
世界は知らない色を持っていた
私は私の在り方を忘れた

私はあなたの背中だけを追う

2014/10/03 (Fri)

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