詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
褪せる
記憶の中で
薄笑いの
あの人
覚えてるのは
祖母が
付けたと語った
珍奇な名前
それから
背中に
彫られた刺青
1980年代の
髪型に
細身の体付き
あたしは
まだ
青臭い餓鬼
純粋さを
失くしたのは
あの晩
裏表の
愛を見た所為
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あの晩は
貴方を
欲するが故に
全てを
捨てようと
貴方以外
何も
要らないと
本気で
そう想えた
貴方にも
それを望んだ
例え 信頼
出来なくても
愛あれば
愛すれば
傍に
居られると
私が
捨て切れない
不安は
時間が
解決すると
けれど
あとどれ程の
時間が
必要なのか
今宵も
疑う心は
闇に
彷徨い続ける
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あなたの言葉
嘘混じり
頭から
疑って掛かる
信じるという
気持ち
欠けてる‥
離れていると
余計に
詮索して
無駄に
不安になる
けれど
あの晩
あなたが並べた
誓いの言葉
確かなものを
心で
感じたから
あの言葉は
真実に
違いない と
確信を
持って言える
この矛盾を
許して
日頃から
信じられたなら
あなたを
苦しめる事も
ないのに‥
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あなたの事
強く 強く
信じていた頃
Bad timingで
あなたが
裏切った事
打ち砕かれた
心で
信じたのに
短期間で
また
裏切られた事
笑って
許したのは私
それなのに
今更‥
こんなに
信じられずに
悩むなんて
すべては
あの日
逃げた所為
あなたを
失う恐怖から
向き合う事を
故意に
避けた所為
終りたく
無かっただけ
それだけ
だったのに‥
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あたしが
傷付けた分だけ
あなたは
仕返す様な奴
ならば
この孤独感も
あなたが
仕組んで
与えているの?
それとも
熱が
冷めたのかしら
あたしには
ただ
傍に居て
愛すことしか
出来ない
例え
孤独だろうと
それしか
考えられない
愛してる
それだけが
生きる
糧になるから
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あたしは
まるで
梅雨時の蛙
四六時中
疑ってしまう
不安だ と
眠たげな
あなたの傍で
喚いて
困惑させる
あたしは
まるで
盛夏時の蝉
四六時中
離れたがらない
構って と
暑がりな
あなたの傍で
鳴いて
抱擁ねだり
あなたの
睡眠
妨害してまで
鳴いて
鳴いて
鳴き続ける‥
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my baby
君が
もし居たなら
あたしは
どうするだろう
生理予定日に
不安が
募ってゆく
現状況じゃ
君は
望まれない子
my baby
君が
もし居たなら
あたしは
罪を犯すだろう
あれから
5年も
経ったのに‥
一度も
鳴けない子
また
産み堕とす
my baby
君が
もし居たなら
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血に塗れた
下着に
安堵を覚える
不安で
堪らなくて
あなたの
胸で
泣いた夜が
笑い話に
変わってゆく
いつかは
家族に
なりたいけど
まだ
早過ぎるもの
不謹慎だけど
今だから
言えるけど
残念な気持ちも
嘘じゃない
いつか
家族になろう
そして
あなたの子を
産ませて‥
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躰は
誰に感じても
心までは
決して
許さなかった
心で
惹かれたなら
躰だけは
決して
預けなかった
それが
わたしなりの
浮気の掟
破ったのは
貴方が
相手だったから
躰だけで
良かったのに
逢う度に
心も
惹かれてた
いつの間にか
貴方を
愛してた
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月も無い
夜の海
呑まれそうで
砂浜を歩けば
次第に
臆病になる
一人じゃ
泣きたくなる
薄霧に
星も映らない
砂の城
波に
掠われたら
何もかも
崩壊してゆく
醜い嫉妬も
一緒に
掠ってくれれば
良かった‥
あなたが
必死に
追ってくれれば
良かった‥
逃げる波を
許して
欲しかった