今夜あなたから
きっと
連絡は来ない

着信音が
鳴るとしたら

"逢えない"と
言われるんだろう

まるで避ける様に
避けて
逃げたって

ねぇあなたは
痛くも
痒くもないでしょ

傷付くのは
わたしなんだから

着信音
鳴るの待ってる
馬鹿だから

あなたには
きっと分からない
この想い

"BELIEVE"
あなたの着信音
三秒間
鳴って消えた

安心も束の間
今度は
何て言われるか
不安になる

REDIAL
履歴の名前を見て
発信を押す

CALL
"終わったよ"って
あなた
優しい声で

"逢う気がない"と
わたし
決め付けてた

今夜は
素直になろう

"今から行くね"

肌と肌なら
傷付け合わない

ふたつの躰が
ひとつに
溶け合うならば

言葉よりも
上手に
会話してくれる

ねぇ私たち
何度抱き合った？

天井の鏡に映る
ふたりの姿

こうして"隣り"を
あと何度
独占、出来るだろう

足を絡めて
手は繋いだまま
眠る癖

嫌がらずに
あなた
抱き寄せてくれる

こうして同じ朝
あと何度
迎えられるだろう

ベッドの上で
擽り合い
Sexだけじゃない

ふたりで
シーツに包まって
笑い転げて

浴室じゃ水遊び
無邪気な
子供みたいに

シートに
身を沈めたなら
夜明けまで

恋愛観や価値観
人生論とか
真面目に語り合って

青空の下では
ゴルフ
趣味は最大の味方

ねぇ私といると
あなた
楽しいでしょ

あなたが望むなら
笑顔を
いつでもあげる

"好き"なんて
囁くのは
ふたりの時だけで
良いんだから

軽い冗談でも
重い話も
空気、詠むからね

いつでも
笑っていよう

今、誰より
あなたが愛しい

今、あなたと
わたしを
繋いでるものは

趣味と
わたしの想い

この関係も
ふたりの時間も
いつか
失ってしまう

だから、
此処に綴ろう

今までも
そうしてきた様に

あなたとの会話
同じ時間
過ごした全て

描ききれない程の
共有と
この想いを

忘れない様に
鮮明に
残していこう

足跡は
優しいものだから
いつの日も

"私の他にも
何人か
女いるんでしょ"

否定すると
知ってて聞いた
確信犯

ごめんね
嘘吐きの瞳には
見えなかった

あなた
都合が悪い事は
口にしない

心にもない事は
言わない人

"いないよ"って
言ったのは
恐らく
真実だからね

ごめんね
また試したりして

"あいつ
相当遊んでるって
何度も
友達に言われた

私たちの関係
知らない筈なのに"

探りを入れた
わたし

"俺はやめとけって
遠回しに
釘刺されたな"

あなたの方が
一枚上手
こういう駆け引き
嫌いじゃない

"やめた方がいいの"
なんて
冗談混じりに

あなたの
瞳、覗き込む

"やめなくていい"
なんて
言わないけど

"やめとけ"とも
言わない

どちらでも
わたしの気持ちに
変わりは
ないけれどね

やっぱり、あなた
黙り込むか
話、逸らすんだから

本当に
分かり易い人

もう暫く
このままでいようか

あなたが
心を決めるまで

笑い合って
叱られて
励まされた今日

冗談、言い合って
楽しくて
仕方なかった

素敵な姿、見て
惚れ直して

一日中
傍にいたのに

"ありがとう"って
言いたくて

"ごめんね"って
言えなくて

電話するのも
躊躇した

今日の終わりが
悪ければ
明日に
不安、持ち越し

今、私たちに
"恋人"という鎖を
繋いだら

確実に
終わってしまう

私、冷めて
あなた
逃げ出すでしょう

逢って
Sexするだけなら
遊び相手で

Sexしなきゃ
ただの友達だと
言うなら

私たち、どれにも
当て嵌らない

この関係が
狡くて
傷付かない為だと

誰かに
非難されても

私、あなたを
失わずに
傍にいる方を選ぶ

確実に
想われる方法を
探しながら

いつか
選択肢のひとりに

お互いがいると
信じて‥

信号待ちの交差点
あの日
あなたと見た
流れ星に

願った事は
ただひとつだけ

"ずっと、
あなたの傍に‥"

"何を願ったの"
なんて
聞かれると

"秘密"としか
言いようがなくて

願いが
叶わなくても

想いが
通じなくても

あなたと見た
流れ星を
わたしは忘れない