詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
年上の男には
愛されて、守られて
もぅ永い月日を
平穏に暮らしてきた
年下の男とは
軽はずみから惹かれて
もぅ何度となく
密会を重ねている
深い愛も冷めれば
ただの情で…
熱い躰も冷やせば
ただの塊ね…
ふたりのあいだで
揺れる日々
ふたりのあいだで
揺れる想い
傾きはほんの些細な事
愛の重さなんて
定まらない
常に変わり続けるもの
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君の体中から
溢れてくる匂いに
眩暈がする
倒れそうになるぐらい
君の香りは、
私の細胞一つ一つに
浸透してくるの
髪の間から匂う
石鹸の香り
首筋に頬を寄せれば
香水の甘い匂い
抱き合った後の
汗の匂い
こんなに愛しい香り
他の誰かじゃ
味わえないんだ…
抱きしめられるたびに
私の腕や躰に
君の香りが残るから
また眩暈覚える
こんなに
気持ち良い匂いを
他に知らない
いつまでも君の香りに
酔い痴れていたい
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"現実"は残酷なほど
逆らってしまう
その重みに耐え切れず
押し潰されても…
あなたを諦めるより
たやすいと感じた
人の運命なのかしら…
危険な遊びほど
夢中になってしまう
密愛を重ねるたびに
息苦しくなって
後戻りも出来なくて
あなたに堕ちて…
肌が触れ合うたびに
胸が切なく痛む
恋しさ募って
愛しさ増すから…
今だけはあなたに惚れた
誰のものでもない
"ただの女"で在りたい
そして…
もぅ"彼"の知る私は
何処にもいない
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密室で抱き合うあいだ
どれほどの嘘と
快楽と欲を
絡ませたのでしょう
ただ躰だけを求め合い
抱き合った夜…
"愛人"を円で囲んだ
ふたりの関係は
密室で抱き合うあいだ
どれほどの汗と
不安と愛を
絡ませたのでしょう
ただ心だけを求め合い
抱き合った夜…
"恋人"を円で囲んだ
ふたりの関係は
行き着く先は
まだ見えぬ未来へ
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あなたの瞳に
影を落としているのは
あなたの罪ですか
それとも
私の罪ですか
知れたと知らぬのは
私だけですか
あなたは、全て
お見通しなんですか
何かしら隠し事でも
あるんですか
それとも、私の
思い過ごしでしょうか
あなたの心に
闇を落としているのは
あなたの罪ですか
それとも
私の罪ですか
教えて下さい
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狂うような愛は
要らない
破滅に繋がるから
それが理想
絆すような瞳で
見ないで
別れを躊躇うから
これが現実
確かな愛でも
"永遠"には続かない
理性や制御は
何の役にも立たない
愛の前では
足下にも及ばない
けれど
本能に任せれば
自滅あるのみ
それでもまだ
あなたを
愛してやまない
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悲しいときは
泣いたっていいんだ
寂しいときは
甘えたっていいんだ
疲れたなら
ゆっくり休めばいい
もう何も
喋らなくてもいい
あなたの笑顔が
もう一度見れるまで…
沈黙でもいいから
傍にいるね…
ただ、今は
休息をあなたに
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君が不安にさせるから
強がってしまう
揺れ動いていた心が
やっと見付けた
気持ちなのに、なぜ…
素直になれないの
大切にできないの
本当は、ただ
好きなだけなのに
遠回りして
伝えられなくて
それでも
諦めきれなくて
『君が好き』
ただそれだけ
素直に
言えたらいいのに
ねぇ…
『君が好き』
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何を抱えているの
私はもぅ必要ないの
疑問符だけが
浮かんでは消える…
私じゃ支えにも
ならないだろうけど
あなたを守りたい
何を考えているの
私は邪魔なだけなの
一人きりになりたいの
傍にいてもいいの
どうして
何も言わないの
それがあなたの
答えなの
もしそぅならば
ねぇ、私は
ただ笑っているね…
この笑みが、いつか
あなたに伝染るように
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あたしが消えても
彼の世界も
あなたの世界も
何も変わらないだろう
きっと、いつか
あたしの存在さえ
忘れてしまう
あたしが死んだら
少しぐらいは
悲しんでくれますか
泣いてくれますか
きっと、いつか
想い出の価値さえ
薄れてしまう
悲しい出来事
幸福な時間
それがいつしか
想い出となり
過去となり
未来を得ていくから…
あたしが消えても
こんなにも
大きな世界には
何も響かないのだろう
きっと、誰かの
記憶に残るあたしさえ
失くなってしまう
世界が廻り続ける限り
それは否めない
あたしの世界なんて
とても狭くて
小さいものだから