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ゆぅの部屋


[553] したごころ
詩人:ゆぅ [投票][編集]

初めから
叶わない恋だと
決め付けた

いつか
思い知るのが
恐かった

あなたは
わたしの手には
負えないと

どこかで
知っていたから

傷付くより
先に
距離をおいた

何年越しだろう
この想いは

一度だけ
その瞬間だけ

あなたに
触れてみたいと
そう願った

確かに
思うべきじゃ
無かった

行動に
移すべきじゃ
無かった

願いは
現実になり

わたしは
自分の欲深さに
溜息を
重ねるだけ

意味の無い
誘いも
優しさも全て

価値を
感じてしまう

あなたには
下心が
無いとしても

わたしには
下心が
芽生えていく

あなたが
常に
一枚上手なら

わたしは
その掌の上で
上手に
転がってみせる

2008/10/11 (Sat)

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