詩人:なってくる | [投票][編集] |
薄める
溶かす
緩める
流す
引きつく
跳ねる
届ける
潤わす
唄う
煮立つ
繋ぐ
伸ばす
吸い上がる
冷ます
渡す
降らす
洗う
膨らます
押し上げる
溢れる
伝う
こぼれる
濡らす
滲む
潜る
揺らぐ
浮かす
漂う
広げる
巡らす
浸る
みちみちと 満ちて
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春、
儚い命。
午後2時ようやく布団から這い出した1Kの部屋で座り込み、解凍したエビピラフにパセリを振りながら、窓越しに世界を観る。
時は命。年々老いて深まる顔の皺に思い焦る。
本当はこの生き方に自信などない。
生きるのは初めてだ。人生の先輩など死んだ人だけ。
本当は暫し荷を降ろしたい。
微睡んでいないとき私はいないのである。
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興味関心もなく見向きもしなかった
ここは存在も知らなかった
知ろうとする契機もなかった
ゆえに縁もゆかりもなかった
10年前の私には
予想だにしない未来だ
諦めや切なさまで感じていた
言葉にならないあらゆるあらゆる
生を授かって以来積み重なり膨らみ続けもう破裂寸前のわだかまりに
小さく穴が空き始め
溢れだした
空いたところへ すっと風が吹いて
胸がすく心地を知った
17歳、詩との出会い
10y
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優しい人たちの
優しさに甘えて
僕たちは
笑えているだけ
優しい人たちの
哀しみを想像もしないで
僕たちは
笑っているだけ
せめて僕たちの
赦され方より
優しい人たちの
報われ方を
探したいな
奈落の底まで
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さあ私もあなたも骨になって灰になって
全て忘れてしまうから
何のための形振りだろう
何したかった気疲れだろう
大切な人大切にし抜いた帰結
傘振り回し帰る夜道
そっとしといてあげる
もはや気付かないほどの
優しいさよならをした
目を閉じて聴いていた
靄光る朝焼けに
馳せる
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まだ閉じたままの目蓋に
寝そべるだいだい陽だまり
温い春の心地さえする遅い朝
肺いっぱいに吸う
こんな朝がくるなんて思いもしなかった
こんな穏やかな心地なんて
知らなかった
明後日貴女と結婚する