詩人:なってくる | [投票][編集] |
もっともっと
いろんな場所に行きたくなるよ
いろんな景色を見てみたい
蒼碧の山とかプテラノドンの瞳
湖面に背伸びも強がりも言ってみたい
もっともっと
いろんな人に逢ってみたいよ
これまでにない
想像もしない感動と鉢合わせるよ
これまでの自慢の遠回り道で
出逢ってきた世界と
いろんな想像を聞かせて
将来のこととか
夜空の星は、ほんとうは不恰好で
星形じゃないとか
下らないこと一晩中思い出そうとして
眼を閉じて石橋三段跳び
一寸先の暗黒で
バッタリ ぽっとり
恋に落ちてみたい
嗚咽の奥で繋がってみたい
なんにも なくせなくなって
わかってて 大切にし切って
振り切れてみたい
かみさま や ほとけさま じゃなくて
ぜんぶ さよならだから
みんな いとしい さよならだから
詩人:なってくる | [投票][編集] |
空白の授業です
愛の話です
温度の時間です
瞼のことです
触れるふしぎです
命のじんわりです
届かないところ
痛む先のこころ
ためになりたい
傷付けるだろうか
思い馳せるほど
思い悩むほど
嫌いでいて
信じないで
大切にしてごめんね
つながらないでおこう
知られない想い
知っててそのままにして
優しい影が去った
大粒の雨 降らせて
気付かなくていい
こんな詩書いて教える僕の罪
詩人:なってくる | [投票][編集] |
楽しみで溢れていよう
真っ白い布団の中で
私は病室に咲いてみせよう
動かなくていい時ぐらい
動けない者の気持ちになって
そよ風に心解き放とう
気まぐれでいいよ
思い立ったときでいいよ
必要とするときだけ
観光に来てみてよ
…だけど、
だけど
もし、
もしも、、
後悔したくない、と
思ってくれるのなら…
一番綺麗な私を
生涯一度のその一瞬を
どうか見逃さないで
詩人:なってくる | [投票][編集] |
ひとりぼっち か
いいこと言った!
俺の一匹ぼっちと交換しようぜ
だって楽しめそうじゃん
ひとりぼっち
孤独 か
そうか よく言った!
ならば検証してみよう
近くて出来ること
遠くてわかること
君が見えないものは
僕が見せるためのものだろ?
ぽつりは切れる音
ぽつりは穴があく音
ぽつりは滴る音
ぽつりは小さな一言の音
ぽつりは存在の音
偶然だ必然だ言ってるそれも
奇跡の神秘の上での会話
私と私が生かされている
見えない見えない赤い意図
詩人:なってくる | [投票][編集] |
急に 寂しくなったり
急に 怖くなったり
急に 泣きたくなったり
急に 死にたくなったり
そうしたときは
迷わず
この手をとって下さい
僕の電話にかけて下さい
恋人じゃないんですから
壊れたりしないから
離れたりしないから
躊躇せずに甘えて下さい
とんでもないどろどろを
ありのまままるごと
何時間でも
何十年でも
聞いています
なーんも気遣わずに
晒して下さい
ともだちなんですから
また誘ってよね♪
詩人:なってくる | [投票][編集] |
むしは
ないてなんかいない
むしは
よんでいる
むしは
ないてなんかいない
むしは
うたっている
むしは
ないてなんかいない
むしは
しゃべっている
むしは
ないてなんかいない
むしは
しずかに
「かんどう」している
おおぞらとほしのかがやきに
ぜんしんぜんぶくるまってる!って
ふるえてこすれておとになる
こんやもまた
あみどからかーてん
かーてんからふうりんへ
にかいのへやの
とおくなったみみまでも
ほしのかがやくおとが
詩人:なってくる | [投票][編集] |
《短い夢なら見せないで下さい。》
あの時
そう言って神を睨んだ私は
《短い夢でも、最後まで見せて下さい。》
今
そう言って強く祈ってる
この、
生きてしか住めない世界は不思議だ
実に不思議だ
不思議でしかたがない
そうだ
しかた、がないのだ
恋に落ちた、かのように
生まれ落ちたのだ