詩人:なってくる | [投票][編集] |
あのとき
きみは
ぼくにむかって
わらった
ぼくだけに
わらってくれたきがした
それがすごくすごく
うれしくて
今でも空に映ってる
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手のひらを下にして
遥か絶大な羊水の郷里
眼は優しく閉じて
氷上の鼻呼吸
湖面のリズム
風の線遠近法の源
木々の呼吸の浸透感
せせらぎのタッチ
空間の統一
けのびした先から溶けてゆく
身を任せる鼓動のハーモニー
人水の調和
曲線で小さく波打った温もりの肌触り
包まれる聴覚
重力も自律神経も
痛みと感覚と共に全身の力みが抜けながら
次第に色が要らなくなる
沈んでいるのか
浮いているのか
融けているのだから
無数に重なった二等辺の光は
網膜ではなく 真っ直ぐ心臓に差している
後ろから刺さって身体が開いたまま弓なりになる
赤い
眩しい
赤い
他は青く境目すら見えないのに
心臓から四方八方に眩しいほど漏れている
雨は地から天へ
空は内から外へ
間は手を繋いで
壮大な演奏の中
早朝の神秘に似た浸り方
音の上に寝るようにして
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道に迷った分、
あなたはその道に詳しくなって
苦しんだ分、
あなたはその苦しみに共感出来るようになって
失った分、
あなたはその大切さを知りました
すぐには受け入れなくていい
ゆっくり
ゆっくり
時間がかかる分、
その想いは深いのだから
すぐには笑えなくていい
今日も 違う朝が来ます
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君がどんな服を着て
どんな仮面を被ったとしても
それは君なのであって
君にどんなに似ていて
どんな君みたいな人であっても
それは君ではないのであって
つまり君は君でしかない代わりに
君しか君でないのです
君の君になり方を僕は知らない
君の君になり方をみんな知りたい
もしかすると、
君の君になり方を君も知らない …?
そんな調子で君はいつも
周囲の驚きをよそに
君にしか出来ないことを
気付くまでもなく
いとも簡単にやってのける
そんな君のすごさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ君を知らない
そんな君の眩しさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
そんな君を知ってる
だから君の優しさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
だから優しさになるんです
「目は外側に付いていてよかった
僕が必要とされるかもしれない」
そんなことどうでもよくなって
僕は
僕なんて見なくていいから
君だけ見ていた
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したいことは あなたへの恩返し
欲しいものは あなたに渡すためのとっておき
目指すものは あなたの安心
求めてるのは あなたがいつも心から笑っててくれること
夢見てるのは あなたの力になれること
知りたいのは あなたの痛み
教えたいのは あなたの魅力
願うことは あなたの願いが叶うこと
望むことは、
本当は もう何も 望まないこと。