春、儚い命。午後2時ようやく布団から這い出した1Kの部屋で座り込み、解凍したエビピラフにパセリを振りながら、窓越しに世界を観る。時は命。年々老いて深まる顔の皺に思い焦る。本当はこの生き方に自信などない。生きるのは初めてだ。人生の先輩など死んだ人だけ。本当は暫し荷を降ろしたい。微睡んでいないとき私はいないのである。
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