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なってくるの部屋


[88] きみ哲学
詩人:なってくる [投票][得票][編集]

君がどんな服を着て

どんな仮面を被ったとしても

それは君なのであって



君にどんなに似ていて

どんな君みたいな人であっても

それは君ではないのであって



つまり君は君でしかない代わりに

君しか君でないのです




君の君になり方を僕は知らない

君の君になり方をみんな知りたい

もしかすると、

君の君になり方を君も知らない …?



そんな調子で君はいつも

周囲の驚きをよそに

君にしか出来ないことを

気付くまでもなく

いとも簡単にやってのける



そんな君のすごさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ君を知らない




そんな君の眩しさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
そんな君を知ってる




だから君の優しさを
君だけ知らない
君だけ知らない
君だけ知らない
だから優しさになるんです




「目は外側に付いていてよかった

僕が必要とされるかもしれない」



そんなことどうでもよくなって



僕は




僕なんて見なくていいから





君だけ見ていた

2011/05/26 (Thu)

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