たくさんの、花の中でも、ひまわりは、強くあわれで、なんとなく僕らを見ている気がする。春と夏との芽吹きのなかで、僕たちは、ひまわりを夏の象徴としてる…。君につたえよう。ひまわりが咲いていると…。多分、僕たちは、何の気にもかけずに、花は強く、あわれだったと、伝えるのだろう。ひまわりは、哀愁のまたたき。なぜ、と聞かれても、ひまわりは、強くあわれだった。なんとなく、君は僕を好きな気がする、よかったね、夏のひまわり…。
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