詩人:奈桜 | [投票][編集] |
毛布に
くるまって
ずっと
夢を見ていたの
君が黙って
となりにいてくれたよ
優しい 優しい
顔をしてたの
甘い夢だよ
イイコだよ
全部
暖かいよ
涙も
キャンディーになっちゃうの
不思議でしょ?
それは
君が…
優しくて
甘いからだよ
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風邪をひいて寝込んでいるこんな日
貴方の冷たく柔らかな手を思い出します
薄く開けた瞼
瞳に写るのは
貴方の薄茶色の瞳
大きな手
優しい声音
想い出すだけで
溢れる雫
今も
これだけ大きな
貴方の存在
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赤い花弁を残して
行った
貴方の匂い
微かでも
私には解る
あれから幾度も眠れぬ
夜を過ごして
何度も何度も
貴方が来るのを
待ちわびた
ほんの少しの期待と
切望を
胸に抱きながら
然れど
貴方は来なかった
それでも
私は待っていた
あの夜に
貴方が囁いた
睦言が戯言でない様
祈りながら
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私の愛は依存する
ことだったの
貴方に深く、深く
堕ちて
どこまでも堕ちてゆく
…
声が聞きたい
その腕に触れたい
その瞳で
もっと私を見て、
見つめて
貴方が居ないと
不安なの
もっと私を欲して
狂う程に欲して
私無しでは
駄目になる位に
生きていけない位に
今だから思う
きっと
貴方にあの人の
面影を乗せて
貴方を見ていたの
かつて小さい私を
慈しんでくれなかった
慈しめなかった
あの人に
重ねていたの
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行かないでって
言える女なら
どんなに楽だった
でしょうね
あんなに、
子供の様に
泣き叫んで、
ワガママを言って
甘えていたのに
いざとなると
ダメなのよ
私の最後の強がり
貴方はいつまでも、
いつまでも
それを信じていて…
あれが最後の強がり
だって
知らないでいて
欲しいの
あれは私なりの
女の意地
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ねぇ、本当は
貴方のこと
好きじゃないって
知ってた?
ただ私は貴方を
困らせるのが
好きなだけ
それでもすぐに
飛んでくる貴方は…
本当にバカな
お人好しね
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あれから
だいぶ時は経って
いるのに
未だに想うのは
過去の貴方
もう何処にも
あの貴方はいない
のに
何時も探そうとしてる
私が居て…
誰かが言ってた
「どんなに頑張って
も、時間だけは買え
ないんだよ?」と
解ってるよ…
解ってるんだけどね
私は失い物ねだり
だからね
諦めきれないみたい
…
現し世にないのなら
貴方の好きな
ヘネシーと共に
しばしの夢幻に
附けば
失くした貴方と
幾度か逢瀬できる
かもしれないわね…
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結局は箱庭だった
ただソコにある世界
もう
あの時の様な思いは
只、したくなくて…
友達も
本当はきっと
うざったかった
あの小さな箱庭も
只、仕方なく入った
なのに…
今になって思い出す
のは何故だろう
今更
辞めなきゃ
良かったなんて
何故思うんだろう
それは…
今現在も
全く以て不明
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最近思い出した
いつかのあなたの
言葉
「もう一度、初めからやり直そう」
あなたはそう言ってくれたのに
嫌だと言った私は
本当に愚かだった…
あなたがいなければダメなのは
私の方なのに
あの時は
あまりに浅はかで
気づかなかった
この
行き場のない思いは
何処へ行くの?
今
あなたに問いかけたい
あなたの
あの時の思いは
何処へ行きましたか?