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奈桜の部屋


[21] あの頃
詩人:奈桜 [投票][編集]

冷めた目で

全てを見てた

体を欲して
寄ってくる奴ばかり

自分の価値は
そこにしかないと
思っていた

好きでもない奴に
抱かれながら

優しさや温もりを
感じていた

全て嘘だと解ってた

だからいつも
朝を迎える度に

心が引き裂かれそうで
涙をこぼしていた

だけど汚れていく程

心の感覚が鈍って
いった…

痛みも感じないから
喜びも感じない

もう涙も出なかった

そんな人間になって
いた


そんな時
君に出会った

君は私を見て
切ない顔をしたね

同情なら要らないと
思った

他の奴らと同じ目的
だと思った

でも違ったよね

君だけは違ってた

痛くてどうしようも
ない私を

君は救ってくれた

ちゃんと見てくれた

だから今の私が
此処にいる

ありがとう…

本当に、本当に
ありがとう

君に出会わなければ

何も解らなかった
「あの頃」

2004/09/08 (Wed)

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