詩人:トリ | [投票][編集] |
フラフラしてていいんだよ
正義じゃなくていいんだよ
しっかりしてなくていいんだよ
論点ズレてていいんだよ
みんなと違ってていいんだよ
迷ってていいんだよ
答えが見つからなくていいんだよ
悩んでていいんだよ
そんな自分は
苦しいけど
辛いけど
どこへ行けばいいのか
分からないけど
完璧なあなたなんて
誰が望んでる?
あなたの欠けてるところの
支えになりたい 仲間がいる
恋人がいる 家族がいる
完璧なあなたなんて
あなたしか望んでいない
もう少し 自分を許してあげて
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もっと 力が欲しい
自分と誰かを支えられるほどの
もっと 力が欲しい
何があっても立ち向かえるよう
もっと 力が欲しい
もう二度と邪魔なんてさせない
自分を守るのは簡単
攻撃的でいればいいだけ
ただ 誰かを守るとなれば話は別で
配慮 冷静 勘 情 公平 人徳
いろんなものが必要になってくる
だから
まだ 足りないんだよ
何も できないんだよ
今も 力不足なんだよ
分かってる 分かってるんだよ
いくら正義感が強くたって
誰かが傷ついて泣いているのを
結局指くわえて見てるしかない
口ばっかの自分
もっと 力が欲しい
せめて 大切なあなただけでも
もっと 力が欲しい
例えば 僕がいなくなったとしても
もっと 力が欲しい
君だけでも 笑っていられるように
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何か見落としてた
何か出来ることがあった
何も気づけなかった
だから君は 一人でひっそりと泣いていたんだね
僕が側にいたのに
僕の側に来たのに
君とお喋りするのが楽しくて
それが"SOS"だなんて微塵も思わなかった
もう 手遅れなのかい?
もう 何も出来ることはないのかい?
君は これで本当にいいのかい?
僕には出来たよ
君は何も言わないけれど
僕にはきっと変えられた
君が"居場所"を失くしたのは
僕が鈍感すぎたからだね
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音がする
実際の音じゃない
なにか 嫌な音
黒板を引っ掻いたような音
心が悲鳴を上げている音
この音を聞くと
ヒトは 壊れてしまう
だから普通は耳を塞いで
何食わぬ顔で生きてるもんだ
だけどマトモに聞いてしまった人もいる
それは 酷く醜い声で
まるで自分を呪うような声で
同じ言葉を高速で繰り返しているんだ
"シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ…"
ほら ダメダメ 耳を塞いで
マトモに聞いてたら飲み込まれるよ
気をつけて
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なにかしていたい私
もう動きたくない私
凝り性な私
面倒くさがり屋の私
人間が好きな私
人間が嫌いな私
たくさん話したい私
誰とも話したくない私
あの人のことが好きな私
でも時に大嫌いになる私
許す私、憎む私
誰かを救いたい私
誰かを陥れたい私
誰かを救いたい気持ちだって
正義の自分に酔ってるだけかもしれない
でも全部 私だから
綺麗なイメージを持たれるくらいなら
その上から汚いイメージを塗りたくってやる
綺麗な私も 醜い私も
全部受けとめて
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あなたが嫌いな人は
あなたを嫌いな人
あなたが思い出したくない人は
あなたを思い出したくない人
あなたが許さない人は
あなたを許さない人
あなたが好きな人は
あなたを好きな人
…とまでは言わないけど
あなたが相性いい人って思うなら
きっとその人も 同じこと思ってる
あなたが感謝をしている人は
あなたを励みに生きてる人
あなたが大切な仲間だと思ってる人は
あなたを大切な仲間だと思ってる人
どんなに遠く離れていようが
あなたが忘れない人は
あなたを忘れない人
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走りすぎて ぜいぜいしてない?
気がついたら 地面を這ってでも
前へ行かなきゃいけないと思ってない?
時には立ち止まって
今まで歩いてきた道を振り返って
自分の足跡を眺めてみて
ほら あなたはこんなに歩いたんだよ
たくさんの人と出会って
楽しく過ごすのもいいけど
音のない静けさの中
孤独な暗闇の中も
なにか発見できるかもしれない
人の声 テレビの情報
携帯電話の音
この世界と繋がる全ての音を遮断して
そうすると 浮かんでくるんだ
今まで目を背けていたこと
見たくもない事実
思い出したくもない過去
だけどやりたいこと
どうしても譲れないもの
考えるのに疲れたら
目をつむってみるのもいい
そのまま寝ちゃうのもいい
また目を開けて
ぼんやり考えて
ただただ 孤独を味わうのもいい
無駄な時間かもしれない
けれど 何か大事なことが見つかるかもしれない
もしかしたら孤独を味わった後に
大切な何かに気づけるかもしれない
そうしていると ほら
さっきよりもずっと 元気になってる
もうちゃんと 走れるでしょ
いってらっしゃい
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明るい歌を歌って
スキップするように歩いてきた
大声で笑ってると
いつしか すっかり
悲しいことは忘れていた
悲しい音楽はキライ
悲しいことを思い出すから
バカみたいな歌や狂った曲
爆音で流しながら
今日もスキップしている
封印してた悲しい曲を
一人で静かに聞いてみた
目を閉じると
あなたと過ごした時間
あなたと歩いた道
あなたが見せた表情
封印していた記憶が蘇る
血液が流れる音がする
凝り固まった血が流れて
心臓が動き始めて
ちょっとだけ涙の成分を作った
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寂しがり屋は隠します
"ヒト"が大好きだから
"ヒト"に迷惑をかけぬよう
寂しがり屋は距離とります
必要とされてないのなら
自分が必要としてないかのように
寂しがり屋は意地張ります
別に寂しくなんてないし
友達なんてもっといるしって
寂しがり屋は麻痺させます
傷が付きやすいから
痛くないよう悲しくないよう
でも
寂しがり屋は寂しがり
ホントは誰も失いたくない
一人ひとりが大事で
だけど
ふとしたことでネガティブになって
どんなに大切な人でも
すぐ意地張って
距離とってしまう
逆に
ずっとずっと大切に思ってくれる人が
少ないから大切にしていきたいんです
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君は 雨に濡れて泣いていた
夢に敗れたと
夢中で追いかけていたものに裏切られたと
ずっと側で見ていた僕だから
君がどんな思いで
その夢を追い続けていたか
痛いほど分かるよ
今その胸が
どんなに張り裂けそうなのかも
滲(し)みるほど分かるよ
でも 夢に敗れて
雨に濡れて
心がボロボロになって
涙をポロポロ流してる君は
とても輝いて見えた
夢を全力で追いかけることも
誰かを信じて全力でついていくことも
既に傷だらけの僕には
リスクが大きすぎて
できないから
夢に敗れても
必死で夢に向き合って
悔し涙を流しながら
明日を見つめる君を見て
羨ましい と思ってしまった
きっと涙を流すほど追いかける夢は
叶う夢だと思うんだ
僕にはその勇気すらないから
すこし その涙分けてほしいな