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トリの部屋  〜 新着順表示 〜


[17] 大事なもの
詩人:トリ [投票][編集]

弱い自分が嫌で
しっかりしてない自分を見たくもなくて
自分の考えていることが分からなくて
でも誰かに聞かれるんだ

「なにを考えてるの?」

だから適当にしっかりしてるっぽい理由つけて言うんだ

「△◽︎*⚫︎!!?」

けどその言葉も私には響かない
自分から出た言葉なのに
私はまだ 嘘をついてる

ホントは何も考えてないんだろ
ホントは気分で動いてるだけなんだろ
ホントは自分のいいようにしてるだけ
ホントは自分のためにしてるんだろ

認めろ
それを認めろ
そこからスタートするんだ
いいじゃないか 自分のためだって
立派な理由さ 生きるために生きる
いいじゃないか 何も考えてなくても
立派なもんさ それでも前に進めてる

ほら 自己中な私を認めて
周りを見てごらん
こんなに汚い自分勝手な人間に
こんなに沢山 人が集まっている
中には ずっと何年間もついてきてくれる人もいるだろう
こんな自己中に なんて物好きだろう

ほら こんなに汚れてしまっても
それでも そんな私を大事だと言ってくれる人
家族?親友?恋人?
何にも変えられない宝物が見えてくる

自分の考えが見えてこなくても
大事なものが見えてれば十分
これで十分じゃないか

2014/06/07 (Sat)

[16] 本当の本当
詩人:トリ [投票][編集]

ほらまた 嘘ついてる
そんな完璧な人間いるわけないだろ?
そんな純粋な人間いるわけないだろ?

もっと化けの皮剥いで
醜くて汚ないあなたを見せてよ

そうそう その調子
でも まだ
まだ 足りない

本当の本当に
醜いものを残らず吐き出して
その汚ないものに押し潰されてた
本当の君を見せて

ねえ 本当は
本当の本当の本当の本当は
汚ないもので その
弱くて 壊れやすいものを
必死に守っていたんだよね

その 壊れやすい大切なもの
それが見たいの

ねえ なんのために
君は汚れたの?

2014/05/27 (Tue)

[15] 優しい世界
詩人:トリ [投票][編集]

友達をひとり 失えば
また 新しい友達が

居場所をひとつ 失えば
また 新しい居場所が

尊敬する人がひとり 尊敬できなくなっても
また 新しく尊敬できる人が

時間はかかるだろうけど
大切な人を失えば
きっとまた
大切な人に 出会える

世の中は きっと
そんなふうにできている

傷を負った私たちに
居場所をなくした者たちに
優しくできているんだ

2014/05/27 (Tue)

[14] げはは
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大きなビルの一室で
おしとやかな服に身を包み
化粧で表情を隠し
穏やかに微笑み
うふふ おほほと上品に会話する
そんな 毎日

だけど

草原の中ぽつんと立つプレハブで
作業着に身を包み
泥に塗れて
化粧が崩れるほど
うはは げははと笑い転げる
そんな 毎日

こっちの方が性に合ってるわ

こんな笑い方をしてる私を
見たことがない 上品な方々
そんな目で見ないでよ
あなたたちが はっちゃける姿
毎日見てるけど 飽きてきた
人の悪口言えば はっちゃけてる?
はっちゃけるの意味分かってないな
そんなんだからあんたら
お互い心開けてないんだよ

げははって笑ってごらんよ
足りない足りない
もっと大口開けて!
顔中の穴という穴を広げて!
毛穴も!
その顔のまま げはは!
そうそう そんな感じ
げはははは

どう? 少しはうっぷん晴れた?
いつもの愚痴も下らなく思えて
心の底から幸せを感じられたら成功

2014/05/15 (Thu)

[13] 親友
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ある日 鏡の中の君を見つけた
君は 鏡の中の僕を見つけた

僕が髪の毛を切ると
君もいつの間にか切っている
僕が笑うと 君も笑う
僕が言葉を話すと
君はその続きを話す
答えまでは辿り着けないけど
君は誰よりも僕のことを知っている
だって君は僕で 僕は君

ひねくれてるところも
本当は臆病なところも
自分を守ってるところも
傷だらけなところも
それでも前に進もうとしてるところも
全部同じだね

でも いつか
君は鏡の中で 僕とは違う動きをする
僕は止まっているのに
君は片手を振る
そして向こう側に歩き始めるんだ

でもきっと ちっとも悲しくない
君が前に進むことをずっと望んでいたから
僕が前に進むことを君もずっと望んでくれていたから

僕は君で 君は僕
僕がまだ前に進めていなくても
君は前に進んでいる
もう一人の僕が 前に進んでいる
だからいつか
僕でも前に進める
僕も前に進むんだと
もう一人の僕の背中に誓うんだ

なんて 言いたいから
だから早く 幸せになってくれよ
って言ったら
君も同じこと言うんだろうな

2014/05/13 (Tue)

[12] 想像レンアイ
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なんだかドキドキする
ような気がする
あの人のことばかり考えている
ような気がする
でもそうでもない
ような気がする

あの人のことが気になる
ような気がする
でもこの人のことも気になる
ような気がする
"気になる"って違う意味の
ような気がする

そんなことを悶々と考えて
恋に落ちる夢を見れたらと眠りにつく
けたたましいアラームに起こされて
目を開けたら 魔法は解けていた

苦しくない恋愛を
傷つかない恋愛をと
自分に魔法をかけていたことも忘れているなんて
自分にかけた魔法が
気がつけば呪いになっていた

誰か私に
本物の恋ができる魔法をかけて下さい
傷ついてでも前に進める勇気が出る魔法を
かけて下さい

誰か私の呪いを解いて

2014/05/12 (Mon)

[11] 細胞
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嘘で作られた細胞が皮膚を作り
嘘で作られた細胞が血液を巡る
嘘で作られた血液が
心臓を 脳を 駆け巡る
一つ一つの細胞が言ってる
"傷つきたくない"
嘘と嘘が固まり合って
お互いを守って 連携していく
そんな細胞で出来上がってる"自分"
もう 何が嘘だったか本当だったか
判別なんて不可能

だから少し バカになって
ほんの少し残った正常な細胞たちに
今にも消えそうな細胞たちに
呼びかけてみる
"君たちは、どうしたい?"

"本当は頼りたい"
"優しさに包まれていたい"
"甘えたいのに甘えられない"

ほんの少し残ったバカな細胞たち
安い言葉を並べてくる
私自身にすら響かない言葉
本当にバカなんだな君たちは

でも 分かってる
そんなバカみたいな感情を
見て見ぬふりをしてしまってる自分
本当はバカなのに バカだな
おつかれさま
だから今は 少し 休んでいて

2014/05/12 (Mon)

[10] アップデート
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"ワタシ"はバージョンアップしました

嘘発見器の付いた目
悪い予感を嗅ぎつける鼻
いつでも笑える口

アップデートで新しく機能が追加されました

アップデートをするついでに
以下のオプションを購入しませんか?

本心が見えないカラーコンタクト
いつでも笑って見えるアイメイク
いつでも幸せそうで健康そうに見えるチーク
涙を流すとアイメイクが落ちます
涙を削除することをお勧めします

今回のアップデートで 以下のオプションが消えます

泣いたり笑ったり怒ったりする目
嘘が下手な口(笑いが引きつる可能性あり)
素直に誰かを好きになれる心

2014/05/09 (Fri)

[9] さようなら
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さようなら
大切で 大好きな人たち
君たちは とっくの昔に死んでいた
死んでゾンビになった君たちと
仲良く楽しく友達ごっこをしていたんだ
もしかしたら生きかえるんじゃないかって
ゾンビから人間になるんじゃないかって
そんな淡い期待を胸に
ただただ 友達ごっこをしながら待っていた

だけど さようなら
君たちは私に牙を剥いた
私もゾンビの仲間入りになるように
首筋に歯を立てた
だから さようなら
私はあなたたちとは一緒にいられない
ゾンビになるわけにはいかない
人間の誇りを忘れたくはない
さようなら 私の大好きな友達。

2014/05/07 (Wed)

[8] あの頃書いた詩
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あの頃書いた 詩
つたない文で 雪の魅力を
ただ純粋に 書いている
“雪の魅力”
テーマはそれだけ
たった それだけ

今の私が書いた 詩
感情を込めると 愚痴
冷静に書いても 論文

大人になると
きちんとした文が書けるようになる
ただ それだけ

“きちんとした”というのは
テンプレートのようなものであって
すなわち 言葉の自由が効かないことが多々ある
ハイ、論文

まったく大人というものは
つくづくツマラナイ
上っ面だけの文に 吐き気がする
ハイ、愚痴

まるで八方塞がり

ねぇ、あの頃の私
あなたはどうやって
この言葉の海を泳いだの
言葉の星が散らばる空を
自由に羽ばたいていたの

2014/04/30 (Wed)
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