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トリの部屋


[21] 必死に前へ進もうとしてる人たちへ
詩人:トリ [投票][得票][編集]

走りすぎて ぜいぜいしてない?
気がついたら 地面を這ってでも
前へ行かなきゃいけないと思ってない?

時には立ち止まって
今まで歩いてきた道を振り返って
自分の足跡を眺めてみて
ほら あなたはこんなに歩いたんだよ

たくさんの人と出会って
楽しく過ごすのもいいけど
音のない静けさの中
孤独な暗闇の中も
なにか発見できるかもしれない

人の声 テレビの情報
携帯電話の音
この世界と繋がる全ての音を遮断して
そうすると 浮かんでくるんだ

今まで目を背けていたこと
見たくもない事実
思い出したくもない過去
だけどやりたいこと
どうしても譲れないもの

考えるのに疲れたら
目をつむってみるのもいい
そのまま寝ちゃうのもいい
また目を開けて
ぼんやり考えて
ただただ 孤独を味わうのもいい

無駄な時間かもしれない
けれど 何か大事なことが見つかるかもしれない
もしかしたら孤独を味わった後に
大切な何かに気づけるかもしれない

そうしていると ほら
さっきよりもずっと 元気になってる
もうちゃんと 走れるでしょ
いってらっしゃい

2014/06/28 (Sat)

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