詩人:ねじまきうさぎ | [投票][編集] |
そうね今宵も
天使と悪魔のダンスパーティー
けして交わることの無い二色が
手を取り合って踊るのよ
嗚呼 なんて素敵。
白と黒が円を描いて消えてゆく
残像を 残して頂戴
ワイン片手に眺めるわ
嗚呼 なんて綺麗。
白と黒が交わり離れて
愛おしい程 熱を持つ
でもね、 嗚呼。
曲が終われば全ても終わる
今宵も全て夢うつつ
舌に残るワインの味だけが
夢でなかった事の証明となる
嗚呼 だから
今宵も私は夢うつつ。
天使と悪魔
白と黒の残像に目を凝らす
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偽りの仮面を剥がして
初めて見たものが絶望で
耳を塞いでいた手を外して
初めて聞いた言葉が希望でした。
なぜあたしは
両方手にしてしまったんだろう
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それは四六時中。
形の無い何かに
ずっとあたしは追い掛けられる
逃げ切る事はきっと不可能
それはたぶん
あたしという存在が
この足に絡まっている砂にまみれ
消えるまで続くのだろう
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「天使は嫌だ」と
あなたが言ったから
あたしは悪魔になったの
涙を流しながら
大切に手入れをしてきた
自慢の白い羽を捨て
悪魔に身を売ったのよ
なのにどうして
なんであなたは
黒じゃなくて
白を選ぶの?
嗚呼
なんだかあたし
心まで黒に染まり
天使だった記憶まで
無くしてしまいそう