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ねじまきうさぎの部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] はじめてのうた。
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初めて息をしようと思った
この世界で生きたいと願って

初めて目を開けようと思った
何があるか 知りたくて

初めて言葉を喋ろうと思った
僕の気持ちを 伝えたくて

初めて文字を書こうと思った
この出来事を ずっと覚えてたくて

そしたら今度は
唄を歌いたくなった
沢山の人に 伝えたくて

欲張りな僕には
初めてがいっぱいだけど
これからもその初めてを
沢山 たくさん
重ねていきたいと思った


そうだ
これも僕の
初めて なんだ

2006/01/06 (Fri)

[12] ぼくがわるい
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ごめんなさい
ごめんなさい

おかあさん ぶたないで。

ぼくがわるいの
ムリにつれまわしたの
だから
いもうとは ぶたないで
わるいのは ぼくだから
ぼくをかわりに ぶってもいいから

おかあさん
ごめんなさい

ごめんなさい
ごめんなさい







おかあさん

なかないで。

2006/01/06 (Fri)

[13] 嘘つきアタシ。
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今日もまた 嘘ついた
明日もまた 嘘ついた
昨日だって 一昨日だって
去年だって 来年だって
あたしは沢山嘘ついた
大小いろんな嘘ついた

いつも泣き泣き嘘ついた
たまには笑って嘘ついた
嘘をつきつき歩いてた
あたしの道は嘘いっぱい
あたしの体は嘘だらけ
吐く息も肺でさえ
嘘で嘘で満たされる


あーあ
なんだか苦しいや。

あーあ
なんだか悲しいや。


嘘で染まったあたしの体
嘘の菌まで侵された




あっというまに
嘘漬け体のできあがり。

2006/01/07 (Sat)

[14] 独占欲
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生まれたての貴方を
真っ赤な箱に閉じ込めて
ぐるぐるリボンで結んだら
かわいい飾りをつけましょう

あぁ、
うっかりしてた。

箱にしまうその前に
生まれたての貴方の足を
冷たい鎖で縛りましょう
ゆっくりゆっくり
時間をかけて
息が詰まる程に

ゆっくり と。

2006/01/07 (Sat)

[15] 問ひ事
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愛しているわ
―でも誰を?

守りたいの
―でも何を?

意味などわからぬまま
ただただあたしはそう望む



貴方に会いたい。
―でも、何で?

2006/01/08 (Sun)

[16] なにより一番
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お化けよりも
雷よりも
地震よりも
ゴキブリよりも

恐いのはあなたです

笑ってるようで
笑ってない
何考えてるか
分からない

そんなあなたが
あたしは一番
恐い のです。

2006/01/08 (Sun)

[17] スキ
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好き。

その声も

その笑い方も


良いとこも

悪いとこも

好き。


全部ひっくるめて

君が 好き。

2006/01/08 (Sun)

[18] 足音。
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あんたは二本の足で立って歩かないといけない

それは生まれてきた者の使命で
死にゆく者への最期の贈り物

でも、
そんな難しく考える必要なんてない
ただ、
立ち上がって、前を見ろ

大丈夫。
あんたには立派な足がついているから

2006/01/08 (Sun)

[19] 無。
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縄 を用意してみる

輪 を作ってみる

首 をかけると

胸 が高まる



死 が近づく。

2006/01/08 (Sun)

[20] 天使な俺
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毎日この汚い空飛んで
下界パトロールが俺の仕事
どっかのお偉いさんが開発したマシーンのおかげで
姿なんか見られやしない

でも時々
こっそり電源オフして街を飛び回るから
神様からは始末書もん
でも懲りずに飛び回り
やっぱりまた 怒られる
嗚呼 平社員は辛いぜ

今日も空を飛び回り下界パトロール
それが俺の仕事
こっそり泥棒懲らしめて
そんでこっそり去っていく
そんな事が俺の仕事
嗚呼 平社員は辛いぜ

いつか社長になって
ふんぞりかえる自分想像
そんでやっぱり空を飛ぶ
嗚呼 平社員は辛いぜ
嗚呼 めげんな俺

2006/01/08 (Sun)
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