詩人:ねじまきうさぎ | [投票][編集] |
初めて息をしようと思った
この世界で生きたいと願って
初めて目を開けようと思った
何があるか 知りたくて
初めて言葉を喋ろうと思った
僕の気持ちを 伝えたくて
初めて文字を書こうと思った
この出来事を ずっと覚えてたくて
そしたら今度は
唄を歌いたくなった
沢山の人に 伝えたくて
欲張りな僕には
初めてがいっぱいだけど
これからもその初めてを
沢山 たくさん
重ねていきたいと思った
そうだ
これも僕の
初めて なんだ
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ごめんなさい
ごめんなさい
おかあさん ぶたないで。
ぼくがわるいの
ムリにつれまわしたの
だから
いもうとは ぶたないで
わるいのは ぼくだから
ぼくをかわりに ぶってもいいから
おかあさん
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
おかあさん
なかないで。
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今日もまた 嘘ついた
明日もまた 嘘ついた
昨日だって 一昨日だって
去年だって 来年だって
あたしは沢山嘘ついた
大小いろんな嘘ついた
いつも泣き泣き嘘ついた
たまには笑って嘘ついた
嘘をつきつき歩いてた
あたしの道は嘘いっぱい
あたしの体は嘘だらけ
吐く息も肺でさえ
嘘で嘘で満たされる
あーあ
なんだか苦しいや。
あーあ
なんだか悲しいや。
嘘で染まったあたしの体
嘘の菌まで侵された
あっというまに
嘘漬け体のできあがり。
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生まれたての貴方を
真っ赤な箱に閉じ込めて
ぐるぐるリボンで結んだら
かわいい飾りをつけましょう
あぁ、
うっかりしてた。
箱にしまうその前に
生まれたての貴方の足を
冷たい鎖で縛りましょう
ゆっくりゆっくり
時間をかけて
息が詰まる程に
ゆっくり と。
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お化けよりも
雷よりも
地震よりも
ゴキブリよりも
恐いのはあなたです
笑ってるようで
笑ってない
何考えてるか
分からない
そんなあなたが
あたしは一番
恐い のです。
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あんたは二本の足で立って歩かないといけない
それは生まれてきた者の使命で
死にゆく者への最期の贈り物
でも、
そんな難しく考える必要なんてない
ただ、
立ち上がって、前を見ろ
大丈夫。
あんたには立派な足がついているから
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毎日この汚い空飛んで
下界パトロールが俺の仕事
どっかのお偉いさんが開発したマシーンのおかげで
姿なんか見られやしない
でも時々
こっそり電源オフして街を飛び回るから
神様からは始末書もん
でも懲りずに飛び回り
やっぱりまた 怒られる
嗚呼 平社員は辛いぜ
今日も空を飛び回り下界パトロール
それが俺の仕事
こっそり泥棒懲らしめて
そんでこっそり去っていく
そんな事が俺の仕事
嗚呼 平社員は辛いぜ
いつか社長になって
ふんぞりかえる自分想像
そんでやっぱり空を飛ぶ
嗚呼 平社員は辛いぜ
嗚呼 めげんな俺