詩人:ねじまきうさぎ | [投票][編集] |
愛って何なの
って聞かれても
答えられや しない
僕はただ
神様の言うとおり
心臓狙って矢を打ち込んでるだけなのだから
愛って何処から来るの
なんて聞かれても
答えられや しない
僕の知ってるそれは
倉庫に大量に重ねてある
段ボールの中の一本一本なのだから
確かあれは
一箱千円だったハズ
でも その前は知らない
愛なんて
分からない方がきっと良いよ
それにこの仕事
時給安くて 困ってんだ
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こんな紙切れ一枚で
俺の何がわかるというんだ
俺という存在は
あんたらにとって
こんな薄っぺらいものなのか?
ああ 情けねぇ
こんな紙切れなんて
丸めて捨てちまえ
それから数年たって
大人になって会社に勤めて
そこそこの地位について
人を選ぶとき
やっぱ薄っぺらな紙を見ている自分に気がついた
笑っちまうよ
あの頃の俺こそが
くしゃくしゃに丸められて
燃えるゴミに捨てられちまったんだから
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どうも僕には
妙な癖があるようだ
君が好きなのに
なにより大切なのに
大切だから
壊したくなる
泣かせたくなる
矛盾 してるだろ?
どうも僕には
妙な癖があるようだ
君の泣き顔を
君の苦しむ顔を
見たい と望むんだ
本当は 望むはずないのに
慈しむのを愛だとするなら
この衝動は
何と名付ければよいのだろう
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眠れない辛い夜
誰かと話したくなる
電話をしようと手をのばすけど
指は目標を見失い空回り
話す誰かも見失い
あたしは深い闇に飲まれる
空しく響く電話の音
枯れた涙も騒ぎ出す
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あの日の事は
今のあたしにはツラ過ぎて
未だ涙が枯れる事は無いけれど
いつか思い出に変えられる時が来たら
先ず貴女に伝えるよ
「ありがとう」と
「ごめんね」を
詰め込んだあたしの想い
遠い所に旅立った
貴女へ
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毎日この汚い空飛んで
下界パトロールが俺の仕事
どっかのお偉いさんが開発したマシーンのおかげで
姿なんか見られやしない
でも時々
こっそり電源オフして街を飛び回るから
神様からは始末書もん
でも懲りずに飛び回り
やっぱりまた 怒られる
嗚呼 平社員は辛いぜ
今日も空を飛び回り下界パトロール
それが俺の仕事
こっそり泥棒懲らしめて
そんでこっそり去っていく
そんな事が俺の仕事
嗚呼 平社員は辛いぜ
いつか社長になって
ふんぞりかえる自分想像
そんでやっぱり空を飛ぶ
嗚呼 平社員は辛いぜ
嗚呼 めげんな俺
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あんたは二本の足で立って歩かないといけない
それは生まれてきた者の使命で
死にゆく者への最期の贈り物
でも、
そんな難しく考える必要なんてない
ただ、
立ち上がって、前を見ろ
大丈夫。
あんたには立派な足がついているから