詩人:凜一 | [投票][編集] |
どうしようもなく
ばかだった
クダラナイことをした
それでも幸せだった
「あの頃」に
押しつぶされそう
こんなに
消せないでいるのは
僕だけだろうか
君はもう
「今」だけしか
見ていないのだろうか
何にでもなれると信じてた
空にでも手が届くと思っていた
笑うために泣くのだと
泣くために笑うのだと
ただひたすらに
生きていた
忘れたくない
消したくない
できることなら
もう一度
この手でつかみたい
だから僕は
まっすぐに
「今」を
見ることが出来ないでいる
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小さな不安を
拭うコトもできず
ただ立ち止まっている
淡い恋
遅かれ早かれ
初恋の終わりはやってくる
あたしの想いは
きっと
このままいけば
あたしの中だけで
幕をおろすでしょう
ゆうべの涙を
なかったことにできるなら
あなたの「サヨナラ」
恐くないよと
胸を張って言えたなら
溢れる程の「大好き」を
この腕に抱えて
すぐにでも飛び込んでいけるのに
よわむし、よわむし
自分で自分を叱った
あの人の後ろ頭
目で追うだけが特技の
あんたはなんて
よわむしなんだろうね
よわむし、よわむし
あの人を想うと
涙が止まらない
あんたはなんて
よわむしなんだろうね
まっすぐな気持ちなら
誰にも負けないでしょう
戦え、よわむし
あの人のコト
ただまっすぐに見つめて
恐くないよと
ちゃんと言い聞かせて
後退りはもうやめて
まっすぐ歩きだそう
戦え、よわむし
終わりの幕は
自分でおろせ
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優しくてきれいな言葉だけ並べて
君と笑えたらいい
けれども
擦りきれた心は
今さら機械になんてなれやしないから
もうしばらく
この痛みと付き合っていこうと思う
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ゆうべは雨音にジャマされて
うまく届かなかった愛のことば
今日は透明な空に
まっすぐに響くから
何気ない会話でも
君の声が、こんなに
こんなに愛しいよ
本当に欲しかったもの
甘いセリフとか
口約束じゃなくて
ただ君が君でいてくれるだけでいいと
一瞬の寂しさのなか
やっと気付けたよ
どうか離れていかないで
明日もあさっても
君が幸せでありますように
君に触れる
抱きしめる
その度に
強く、強く
願うこと
そして僕は目を閉じる
君に出会わない人生を考えてみたりもする
そんなものは最初から存在しないんだと確信して
また目を開ける
その瞬間
また君に会いたくなる
僕の日常は
今、確実に
君を中心に回っていて
何十年先も
君がいなくなっても
変わりようがなくて
ずっと懲りずに
君を抱きしめたくて
仕方がないんだろう
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愛しすぎて
涙がこぼれるなんて
初めてで
こんなに気持ちが思い通りにならないなんて
初めてで
きっと二人出会うために生まれてきたのだろうと
一瞬でも考えてしまう自分に会うのも
初めてで
あなたに出会うまで
あたしは
自分の腑甲斐なさを
心のくすんだ部分を
省みたことなんてなかった
あなたの一挙一動を
あなたと一緒にいる時のあたしを
想えば想うほど
胸がいたくなるよ
苦しくて
切なくて
『やめてしまいたい』と泣いたりもするけれど
あなたが教えてくれた痛みなら
きっと尊いものでしょう
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愛しさは鳴り響く
ただ一方通行に
耳鳴りのように
鈴の音のように
この音が
重なり合うことはない
僕達は
愛した人に愛されることも
愛してくれる人を愛することも
できないのだから
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よく見て
今まで出会った全ての人を思い出して
いちばんあなたのそばにいたのは誰?
いちばんあなたを見ていたのは誰?
いちばんあなたのために傷ついていたのは誰?
いちばんあなたのために泣いたのは誰?
よく見て
今まで出会った全ての人を思い出して
あなたには最初から
あたし以外いないでしょう
あたしには
あなた以外いないんだから
伝わらないはずはないでしょう
よく見て
そして
今まで出会った全ての人を忘れて
あたしを
思い出して