詩人:凜一 | [投票][編集] |
あたし−あんた
って引き算は出来ないし
あんた−あたし
って引き算も出来ないよ
あたしの中からあんたは消せないし
あんたの中には最初から
あたしは居ないから
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さよならは
思った以上に薄っぺらで
そういえば
思い返してみたら
「好き」だなんて
言ってもらえなかったなって
今頃気付いたりして
なんだ本当は片思いだったの?って
情けないあたし
笑いたいのか、泣きたいのか
自分でもよくわからないよ
けどね
ただね
初めて
あなたの腕があたしの背中にまわった日
大きな手のひらの熱が
「好き」を伝えてくれた気がして
一度ぐらいは
あたしの事思い出して
「会いたいな」「淋しいな」って
思ってくれたよねって
信じていてもいいかな?
馬鹿だから
あたしきっとずっと信じ続けるよ
ねえ、ほんとに
いとおしすぎたよ
馬鹿みたいに
いいこにしてなきゃ
好きになってもらえないんじゃないかとか
でも、たまには
わがままになった方がいいかなとか
あたし毎日そんな事ばかり考えていたの
ねえ、ほんとに、ほんとに、ほんとに
いとおしすぎるんだ、今も
馬鹿みたいに
あたしがあたしじゃなくなってしまう程に
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「一生」なんてありえないから
きっと少しずつ消えていき
いつか終わるんだから
口ではそう言うけれど
ときどき不安になるよ
ねえどうする?
本当に一生あなたを忘れられなくなったら
私はどうすればいい?
鳴らない電話
胸に置き
こみあげてくるもの
必死で抑えて
「掛かってこないよ」
「くるわけないさ」
そう呟きながら
それでも待ってる私がいて
悲しくなる
私はもうどうしようもないくらい
恋をしている
会いたい
声がききたい
さよならでもいいから
響かせて
でないと、私
十年後も二十年後もきっと
あなたに恋をしている
この命朽ち果てる時もきっと
あなたに恋をしている
ねえどうする?
本当に一生あなたを忘れられなくなったら
私はどうすればいい?
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なにもないところに行きたいけど
独りではいたくないんだ
目覚めるのが嫌で
眠るのが嫌だった
見上げる空はいつも曇っている気がした
「寂しくないよ」
毎晩何時間も電話して呟いた
誰かにあいたくて出掛けた夕暮れに
誰かとすれ違ったら逃げ出したくなる自分がいた
「独りにしないで」と叫ぶには誰もいない場所が必要で
「生きているんだ」と証明するには死が必要だった
「寂しくないよ」
何十回も呟いた
「寂しくないよ」
イコール
「寂しさに気づいてよ」だと何故解ってくれないのと泣いた
生でもなく
死でもなく
ただ無を望んだ
「ここにいるよ」
自分が何処に居るか解らないくせに
「ここにいるよ」
それでも叫びたかった