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凜一の部屋


[15] カレナイハナ。
詩人:凜一 [投票][得票][編集]

ある日
幼い私の手を引いて
お豆腐屋さんにいった母


くずれないお豆腐があればいいのに



ある日
幼い私を抱いて
食器屋さんにいった母


割れない陶器があればいいのに



閉園時間のない遊園地と

なくならないシャープペンの芯と

覚めない夢が

あればいいのに



夕方になっても
遊び足りない子どもの様に

恋人と
離れたくない少女の様に



母は
終わらない何かを
ずっと探していた

2004/02/13 (Fri)

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