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凜一の部屋


[85] ごめん
詩人:凜一 [投票][編集]

ごめん、って

本当は言わないほうがいいのにね

そう言わなきゃいけないことを

してしまうんだね、僕ら


傷つけたくない

傷つけたくない、と

心から思っていても

言葉や仕草を

ぜんぶ選べるほど

完璧にできていないから

いつも優しくいられない心が

気付かないところで

誰かを刺してしまう



そうやって簡単につけた

治るかもわからない深い傷に

僕ら、そっと繰り返すよ


完璧じゃないけど

無限の塗り薬


ごめん

2004/08/07 (Sat)

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