詩人:りんくす | [投票][編集] |
窓を開けると
冷気に誘われ
寝ぼけまなこの猫が
網戸ごしに
外を眺めにやってくる
ひばりの囀りに
そらへくんくん
鼻をふくらませる
梢の若葉が
陽に照らされ
葉を広げる様を
一つ一つ観察しているように
飽きる事なく
外を眺めている
やがて
背 前足 後ろ足の順に
伸びをして
まだ眠い毛布の中で
丸くなる
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きみがきみを認めて
きみの名前が
僕の名前を呼ぶとき
きっときみの中で
革命が起きて
きみの好きなきみが
産声をあげる
きみの第一歩を
いつも待ってる
詩人:りんくす | [投票][編集] |
一筋の
巨きな飛行機雲を見て
飛行機は雲をつくるために
飛んでるんだ
大発見に
幼子がはしゃぐ
きっとそうだよね
そして夜の飛行機は
星をつくるために
飛んでるのかもね
詩人:りんくす | [投票][編集] |
汗ばむ夏日が続くというのに
ストーブもホットカーペットも
出しっぱなし
気合い爆然で
模様替え
いっちょやったるで!
体生き生き動かすために
こんなときの起爆剤入りBGMは
うん あのCDっきゃない
『Jokeboxは笑顔でいでいっぱい』
詩人:りんくす | [投票][編集] |
おまえが俺にも隠してる
その涙の珠
全部貸してみ?
おまえを襲いにきた鬼は
そいつが苦手なんだ
なのにおまえには
鬼の顔が自分に見えるらしく
ぶつけられないんだろ?
俺が鬼にぶつけてやるから
全部 貸しな
それから
また涙の珠は
ちゃんと集めておくんだゾ
もぅ…
隠さなくていいから