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りんくすの部屋  〜 投稿順表示 〜


[267] 出番ですよ
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やれやれ

やっと出番かよ

パァッとひと仕事するぜぃ

よいしょ こらしょ



白いシャツの似合う

活きのいい若葉どもが

ぞろぞろ集結



2004/04/21 (Wed)

[268] プチ太陽
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駐車場にずらりと並ぶ


いかつい顔した


車のおでこに


ぴかりと光るは


プチ太陽



2004/04/21 (Wed)

[269] まさにその瞬間
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せーのっ


小さく屈んで


弾みをつけて


大きくジャンプ


木漏れ日から


風 生まれる瞬間



2004/04/21 (Wed)

[270] ここへ来て
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ここへ来て
きみも一緒に
寝転がろう


緑さやめく
やわらかな海に
浮かぼう


動かないで
雲が止まって
僕たちが動いていると
感じるまで


ありが指先から
登ってくる
てんとう虫が
鼻先に留まる


僕たちが人間だなんて
気付かずに


僕たちが地球の一部と
知ってるかのように


蝶々が耳の横の
たんぽぽに誘われる


ここへ来て
きみも一緒に
緑の波穂に浮かぼう



2004/04/21 (Wed)

[271] my soul
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きみが寂しいとき


左耳のすぐ上らへんに


僕がいるから

いつもいるから

片時も離れずいるから


つかまえてね


つかまえたかわからない?


パッとつかんで

きみの服の中に入れて

パタッと閉じて?



じんわり温かくなるから


大丈夫

火傷なんてしないから


2004/04/21 (Wed)

[272] ぎゃふん
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あなたが


「ぎゃふん!」


て叫んで


ギブアップするくらい


優しくなりたい…



2004/04/21 (Wed)

[273] きみが笑うと
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きみが笑うと


嬉しさのあまり


鼻の下が


三千丈にものびるように


感じるんだ



2004/04/21 (Wed)

[274] 泉のほとりで
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さて


泉の精が斧を届けてから
まるでふりだしに戻ったように
また毎日きこりは斧を投げ入れにやってきていました


そして泉の精が持って上がる度に
─俺の斧はどんなだっけなぁ〜
とはぐらかすきこりに
泉の精もいい加減ムカッとするようになり
誰にでも見せるワンパターンの作り笑顔ができなくなってしまいました


笑ったり泣いたり怒ったり…


親しくなるようでいて
名前すら知らないという一定の距離を保っていた二人でした


あるとき
泉の精が斧を持って現れると
きこりが溜め息をつきながら
─全然わかってねぇな…
と呟いたのがきっかけで
泉の精はキレてしまいました
押し殺していたせつなさがあふれ
自分でもコントロールできなくなり
泉の精は
泉の中に閉じこもってしまいました


次の日から斧は落ちてきません
泉の精は水面を見上げながら溜め息をついて
過ごしました


三日ほどして
堪らなくなって泉から顔を覗かせると
なんと
斧は茂みにほったらかし
切り株に腰をおろし
考えごとをしているきこりを見つけました


─やばい!
泉の精は慌てて隠れようとしましたが
瞬間、きこりと目が合ってしまいました


2004/04/22 (Thu)

[275] シェリー
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貴女の髪に


香水代わりに


シェリーをふりかけ


甘いくちづけ一つ


そっと落とし…


俺の腕の中



2004/04/23 (Fri)

[276] Sweet Devil
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優しさ隠すのに疲れて


顔が青ざめたなら


ほっぺを赤く塗ってあげる


げじげじ眉毛描いたげる


大きな涙の模様もつけたげる



だから


無理して笑わないでいいよ…



2004/04/23 (Fri)
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