詩人:りんくす | [投票][編集] |
何にも感じないふりするの
すっごく得意だったんだ
傷つく瞬間を見極めるのも得意だから
電光石火に避けるんだ
傷なんていつもかすり傷くらいさ
いつも
大間抜け面で笑ってるのも得意だったんだ
周りの空気
壊したくないから
なのに
痛くもないのに
なんで出るんだ
しょっぱい奴め…
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四次元的にひねくれてて
素直になれないあいつが見せてくれた
素の表情
これほど無垢な素顔はないんじゃないだろうか…
私にはそんな風に思えるんだ
私の宝物にしていい?
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「人のせいにしてる」のは
お互い様だと思うんだよね…
それは勿論いいことではないんだけど
お互い様だからこそ
きみのそんなとこ
全部受け入れた
寂しいのも
傷つくのも
感情的なのも
生きている人みんな
持っていて
自分にあるからこそ
他人にも思いやりを育めるんだろう…
弱さを武器にしちゃいけない
武器にできるほどそれは
強い威力があると認めてるんだよ
私の気持ちは
その「弱さ」に
捕虜にされてるから
今度はきみが救い出して
きみのこころを人質に捕らわれたら
もう私は成す術がないから
救い出して
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あいつが
立てこもり始めた
人質は
あいつ自身
ずるいよ
私のアキレスの踵
あいつから
どうやっても
引き離せないものなんだから
示される無数の交換条件
対応しきれない
どうやって
その人質
救い出せば
いいのさ
この腕に
返してくれよ
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もしあなたが
完全に手を離してゆくなら
私はもう誰もいらない
もう誰も愛さない
もうあなた以上に誰にも
存在は求めない
あなたでなければ
…もういい
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いつもここで逃げだすから
きみの傷はいつまでたっても
癒えないんだ
壁伝いに歩けばまだ抜け道も見つかるかもしれないのに
逃げるから
重要な壁が
どうしても越えられない
越えなければ
きみの世界はもうそれ以上
広がりはしないだろう
もう逃げるな!
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すぐに効くような劇薬は
体をボロボロにするだけ
いい薬は
苦いけど
いい薬は
じんわり効くの
私は今
体の力を抜いて
自然治癒力を高めて
私にも
あなたにも
ほどよく効いてくるのを
待ってる
待ってる
呪いみたいに
すぐ効かないからって
投げちゃだめ
待っているの
あなたを
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私の手は
一年中
あたたかいの
冬の朝でも
雪の中でも
あたたかいの
冷たくなったことがない
大きな手
どれだけ
あたたかいのか
きみに
触れて欲しい
風の中
差し出したままにしてても
いつもと変わらず
あたたかい手
きみの手のほうが
大きくても
包んであげられるよ
すっぽりと…
私はいつも爪は
短く切ってるから
引っ掻いたりしないよ
大丈夫
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自分で決して見ることができないもの
自分の裸眼
嘘をついても
後ろめたくても
真実を如実に物語る瞳に気付かないフリ
いつまでも自分を騙し通せる気でいる
鏡すら
見ることもできないくせに
私の目を見ることすら
つらいくせに
騙せた気になってる
ガキ大将
瞳だけは
嘘をつけないよ