詩人:りんくす | [投票][編集] |
小さな舟に
ふたり乗ってると
きみは時折
オールを持つ手を止め
いきなり
舟を揺らして
私を怖がらせる
きゃぁって
きみにしがみつけば
いいものを
ついオールにしがみついちゃって
きみは仏頂面
それに気付いて
ほほ笑み漏らせば
またかわいく
そっぽかな
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きみの姿が見えずに
寂しいときは
ゆでたまごを
食べるの
しろみを割ったら
出てくるきみに
ちょこっと ちゅ
できたてほやほや
ゆでたまご
きみからほやほや
湯気がでる
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動く気配に
耳を立て
すかさず飛び掛かる
猫のしっぽ
つかまえたと思った
自分のしっぽは
するりと逃げ
果てない
追いかけっこの
始まり始まり
こんな小憎たらしい
きみのしっぽ
甘えんぼのときは
なぜか可愛い
“?”の形なんだよ
知ってた?
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肩 凝ってないかな
また難しい顔して
あなたが考えなきゃ
すべてが止まってしまうみたいに
あの
にゅうどうぐもを
見てよ
E.T.が心配して
指を差し出してる
あなたの胸にそっと…
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また自分の体を抜け出して
とりとめのない思考の沼へ
溺れにいこうと企んでいる
きみのところへ一暴れして
まぐにちゅーど10.0の
ピンポイント大地震
起こしてみる
怒り出す寸前の
一瞬無防備になって
呆気にとられた顔のうちに
ポイント10.0の
あどけないほほ笑み満面で
可愛らしく謝るから
たまには
びっくりしたなぁって
笑って許してね?
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遅い!
のイライラが
来るのかな?
の不安に変わる頃
しゃがみこんで
落ちた涙を探してたら
背高のっぽの影が
近付いてきた
隣りに立ち止まると
私の影にキス
思いっきり
ふんだっ
てしてやったら
離れてく影
そのまま先へと
歩み去る…
行っちゃやだって
想わず追いかけようとしたとき
後ろから私を抱き締める
腕のぬくもり
眩しくて
振り向けないまま
ひとつに重なった影を
宵闇がそっと包んでく