詩人:りんくす | [投票][編集] |
熱があがって
きみはふわふわ
そらに昇る気球
希求の旅へ
ふわふわ
ふわふわ
風に流されても
気にもしない
むしろ
偏屈な偏西風を
探してるの
気球をつなぐ
ワイヤーの番をしながら
私はそらを見上げる
天気が心配…
そろそろ
帰っといで?
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三日月も
満月も
朧月も
猫の爪みたいな月も
赤い月も
皆既月食も
それぞれに好き
月に変わりはないから
月が雲間に隠れて
姿を見せないとき
星で気を紛らわせていると
月は心変わりと
責めるけど
月の出るのを
いつも待ってるからこそなのだと
気づきはしないのかな…
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月が
もうどうしても
違う星の周りを
回りたいというのなら
引き留める術はない
地球の引力が
なくなったと
いうことだから…
地球の裏側に
月が輝くときは
地球だって
寂しくて
気持ちが揺れてしまう
一瞬一瞬は
真実でも
並べていけば
それは嘘に見えてしまうときもある
でも
どんな月でも
変わらなく好きでいる
その約束は
今も変わらず
守ってるつもり
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月にうさぎはいないと
知ったとき
逆に
いればいいなと
夢がふくらんだ
いろんな形の月が
かわりばんこに
夜な夜な
現れるのではなく
あれはすべて
一つの月の魅せる表情と
知ったとき
より月を好きになった
夜だけでなく
昼間にも
見ることができるんだと
知ったとき
より月を好きになった
月が赤く見えるわけを
知ったとき
よりその神秘さに気づいた
何人の影武者が
私を監視しているの
月は一つでいい
一つだからこそ
いい
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初めて出会ったときから
ずっとそばにいるよと
約束した
そして出会うたびに
同じ約束が
積み重ねられていったんだ
まるで降り積もる
落ち葉のように
巡り巡って
最初のきみに
戻ったけど
あのときと今とでは
二人の経験値は
違っていて
同じ道を歩いてるように
みえたとしても
あの場所より
ずっと先に進んできているんだよね
そして
変わらずに降り積もるのは
ずっとそばにいるよという
いつもの約束
つないだ手
交わす微笑みを
すぃと反らす
きみの背中
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落ち込みがちなきみを
ほめると決まって
きみはやり場のない
怒りを募らせるから
ちょっと伝言
「いいヒト」の枠に
はめようと
してるんじゃないよ
もともときみは
濁りのない魂を
ちゃんとその胸に
抱えているんだ
ずっといつも
握りしめているから
指紋や手形で
くすんでしまう
手のひらの力を抜いて
目の高さに持ち上げてごらん
震えて寒いのは
号泣した後だからだよ
そろそろ
帰っておいでよ
きみの魂の
震えをとめるために
ね?
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疲れてるのかな
考えること
しなきゃいけないこと
休まなきゃいけないこと
いっぱい押し寄せてきて
頭が凝ってきた
つむじごりごり
マッサージ頼みま
よろしゅうに
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きみは私の
半分を構成してる人なんでしょ
だったら
この世から消えることばかり
考えないで
私が
理科室の
人体標本図の
人形みたいになったら
どうするんだョ…
えらいこっちゃ
では済まへんがな