詩人:りんくす | [投票][編集] |
環境に負けて
感情なんて
停止してしまえと
投げやりだった
きみと出会った頃の自分
あのとき
一度は枯れかけた
観葉植物が
今は
こんなに成長し
見事な葉が
絶えることなく
きっときみが
私のこころに
毎日水をそそいで
くれているからなんだ
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ここから下がってしまえば
自分は
臆病な弱虫なんだという
線引きをした
いつも前向きでありたいと願うのは
気を抜いていると
自然と後ろ向きになる
自分がいるからだ
前を向いたままで
どんどん
気づかないうちに
後ずさりしていた私
何かが背中にぶつかり
振り返れば
きみが線の上で立っていた
それ以上
私が後ろにいかないようにと
きみが立っていた
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泣きわめき
暴れる吾子を
抱きしめて
膝のうえに
どうにか落ち着かせる
暴れて殴りかかる
拳が痛いけど
抱きしめて
背中を
とんとん…
とんとん…
怒ってるんじゃないよ
知りたいだけ
なぜあんなことを
したのかそのわけを
あなたが殴りかかった
相手も痛かったけど
あなたが殴ったその手も
痛かったんだよね?
背中のとんとんだけ
感じていて
泣きつかれたら
そのまま
眠ってしまってもいい
しばらく
こうしているから
だけど
目が覚めたら
なにがあったのか
あなたの言葉で
お話してね?
どうやって解決できるのか
一緒に考えよう
今は泣きたいだけ泣いて
眠っていいよ
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わけもなくへこんで
大好きなそらを
眺めていても
ため息がこころの底に
沈殿してゆく
そんなとき
私が私でなく
私の私には
私のものになれなくて
私を手放している
あいまいな
こんなとき
ただなにも言わず
抱きしめてくれる手を
探すことにだけ
意識が集中して
期待を膨らませないように
感情を押し戻す
海の底に…
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忙しいのを理由に
あなたを頭の中から
追い出して
しっかり
逮捕していなきゃ
こころを盗まれ放題
私が私の中に
いられなくなっちゃうから
私がからっぽに
なっちゃうから
おとなしく
お縄をちょうだいされていて
大ドロボウさん?