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りんくすの部屋  〜 新着順表示 〜


[245] 金の斧 銀の斧
詩人:りんくす [投票][編集]

きこりが鉄の斧を泉に投げ入れました
泉の精が金と銀の斧を持って現れました
この斧を落としたのですか?と尋ねると
そんなわけないだろ!ときこりは怒って帰ってしまいました


きこりが鉄の斧を泉に投げ入れました
泉の精は少し考えて
落とした鉄の斧を持って現れました
きこりは愛がない!と怒って帰ってしまいました


きこりが腹いせに石を泉に投げ入れました
怒った泉の精が大岩をきこりの近くに投げ返しました
何でこんなひどいことをするんだ!と
きこりは泣きました


泉の精が膝枕してあげようと泉から出て来ると
きこりは泉の精を泉に突き飛ばして走っていきました


きこりが帽子を泉に投げ入れました
泉の精は現れませんでした
きこりは雨の中いつまでもいつまでも
泉の精が現れるのを待ちました


晴れた日に
きこりが一輪の花を持ってやってきました
泉の精はにっこりほほ笑みました
きこりが黙ってしまったのを見て
泉の精は気付いたのです
きこりはただ泉の精に笑ってほしかっただけだったのだと
でもきこりはやっぱり怒鳴りながら
走っていってしまいました


泉の精は少し溜め息をつきながら
擦り傷のついたきこりの膝小僧は大丈夫かなと
心配しています



2004/04/03 (Sat)

[244] I see.
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溺れるくらいくれる
優しさの後
そこに沈めようとするかの如く
態度豹変…



わかってるよ



そんなときの
きみのこと…



わかってるから
好きでいられる
わかってるから
信じていられる



2004/04/02 (Fri)

[243] 指の先
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私の手が

あなたの頬を

包みたがってる



指の先に

桜が触れて

刹那に

あなたを映しだす



指の先に

風が揺れて

残った感触

胸に抱く



2004/04/02 (Fri)

[242] 日付変更線
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太平洋沖上空へ行けば
点線が見えると信じてたあの頃



線がなくても
日が昇るたび
新しい一日が始まる



答えが見つからなくても
目に見えなくても
きみという存在は
真実から成り立っていて



きみの足跡があるから
陽はまた昇る



きみがいるから
陽はまた昇る



2004/04/02 (Fri)

[241] 隠し味
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そりゃあ
美味しいはずだよ


だって
あなたを想いながら


いつも
作ってるから…



2004/04/01 (Thu)

[240] 野菜の証明
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おいたが過ぎた
男爵とメークイン


マッシュして
ポテトサラダに


ハッシュして
ポテトスナックに


プチっとまとう
バツの悪い顔の
キャベツが
キャロッと笑うまで
おぅ、まったけ?って
イケメンピーマンから
letterすが届くまで


大胆に根っから
大好きなんだもん


ごぼぅっと
ほぅっと連想して


丸くかぶられたら
怒ってないかなんて
もうキクナ


仲良きことは
よきかなフキかな


かぼちゃのグラスで
セーロリっで
パーセリっと
キューカンパーィ



2004/04/02 (Fri)

[239] 肩書き
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きみのそばに
居られるなら


何だっていいんだ
肩書きなんて…



2004/03/31 (Wed)

[238] 前言撤回
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いじめっこのばかっ!

2004/03/31 (Wed)

[237] 雨はきっと
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同じ水量でも

ホースの先を押さえれば

細く鋭く痛いけど

シャワーにすれば

こんなにも

優しい


雨は優しいんだね



2004/03/31 (Wed)

[236] めかくし
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こっそり近付いて

きみにめかくし

「だ〜れだっ」



絶対わざと

別の名前を呼ぶはずたから

はりせんは必需品


備えあれば憂いなし



2004/03/30 (Tue)
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