詩人:りんくす | [投票][編集] |
考え事の時は
少し堅め
くつろぎタイムには
ふわふわぽょん
疲れた時は
マッサージ付き
涙が止まらなくて困った時は
腕が伸びて背中をすっぽり包みこむ
眠りに誘われたら
きみの背丈のソファに
きみ専用の椅子になった夢なんだ
さぁさ
じっくり座りなはれ
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蜂蜜色の雫を追えば
甘く魅せる月の横顔
恋しさにただただ
月の影を拾い集め
辿り着くのは海を見おろす砂漠
月とふたりだけになれた喜びに
涙一つ
砂に融けて
喉の渇きを想い出す
心通じる不思議
ラクダにのった騎士現れて
月の蜜をさしだす
そのタイミングは
いつも絶妙
月の誘惑を読むかのように
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考えなくても
わかることなのに
考え込んでいた
いつも常に
きみの声が私の前に
行列を作って
ちょこんと並んでいてくれているのにね
いつだってきみからは
深い想いが届けられていて
私はその腕に
壊れないように
だけどしっかりと強く
抱きしめられていて
あなたがいつもそうしてくれているから
私は笑えるの
もうあなたなしでは
いられないよ…
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明かりは点けないで
きみがそう言うから
手探りで触れてみた
でっぱり
…鼻?
ふさふさ
…まゆ?
ぷにぷに
…?
ぱくっ
…口か…
両手で包みこむのは頬
不意に
きみがそっぽを向いて顔を逸らす
追いかける私の指
頬をむにってしたいんだよ…
柔らかくなるまで
温かくなるまで
唇が緩むまで
鼻の下が伸びるまで
明かりは消したままでいいから…
今はそれでいいよね…
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生きている感覚を失い
あやふやな感情の中で
平行感覚もわからなくなっていた
あの頃…
自ら生命の選択をする気力もなく
ただ時間に置いていかれる不安と
時間から解放されたような浮遊に
落ち込みかけたとき
一匹の猫と出会った
貰い手が見つからないので
薬殺をして欲しいと
飼い主が動物病院に連れて来た猫
ペット禁止だけど
家族に内緒で引き取ることにした
可愛いけど
癒されるけど
ご飯も食べれば
トイレもする
猫一匹といえども
養うには財力が必要だった
そして私はバイトを始めた
無気力の風船が割れて
現実の実感を手に取り戻した
私が救ったつもりで
一匹の猫の手によって
私の感情を救い出された
遠いあの日
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クラブサンド
クラクラサンド
ラブラブサンド
ショパンは
ジョルジュ・サンド
僕は
おしんこサンド
隠し味は涙
sun&dawnにはさまれた
大好きなサンド
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長年連れ添った
仲の良い老夫婦は
表情がとても似ている
潮の満ち引きのように
互いの間を
往ったり来たりする
仕草や口調に感じ方
良いとこ悪いとこひっくるめて
好きな人のことなら
厚い壁の隙間から
静かに入り込む
いつしか自分と相手が混ざりあい
新しい癖が相手と同じになる
熟年マジック影響編
口が悪いね
お前もだ
お互い様と苦笑い
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触れ合えない不安を埋めるかのように
虹を追いかけて
触れるほど近くに
辿り着くことができたね?
でも近くなると
七色あったはずなのに
目の前の一色しか見えないみたいで
また不安になる
いつもそこには
七色あることを
忘れずにいたいね…
そうすれば
毎日が虹曜日
いつだって描くことができる
心の大切な場所に
大きな虹を