詩人:りんくす | [投票][編集] |
理解しあうって
全部を知ることが終着駅ではない
知り得たことを踏まえたうえで
その人のコンプレックスを
どれほど許せるか…
許せなければ
理解の汽車を降りるだけ
他の汽車が乗り入れる大きな駅では
沢山の人の乗り降りがあるだろう
無人駅でひっそり降りる人もいるだろう
誰も乗っていないときもある
それでも汽車は走るのだ
環状感情線は大都市の心臓の回りを
いつの時もぐるぐる回る
ターミナルがないから
そして汽車の中に
ずっと座り
本など読み
編み物をし
居眠りしていてもいい
降りる素振りもなく
唯一の人がいてくれるのなら
汽車はノスタルジーのテンポで
優しく揺れながら
また走り出せるのだ
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『ごめんな?
もう連絡できへんと思うけど最後に伝えたいことがあってん…
きみは自分の事つまんない奴だなんて言ってたけど
少なくとも私はきみと出会えて立ち直れたんやで?
きみと会えたから墜ちて行かへんかった
忘れかけてた笑顔が戻って素直に笑えるようになってん
それだけは忘れんとってな?
きみは自分を卑下してたけどこんなに思いやりがあっていい奴なんかめったにいてへん!
自慢できるで!
私が保証する!
だからこれから先を信じて生きてな?
元気で…』
哲文へ。。。
リターンばかりでメアドちゃんと覚えてなかったから
全然しらない人に届いてしまった
渡せなかった手紙…
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猫は目を合わせると
威嚇だと思って
けんかになるから
目のど真ん中
見ないようにしてる
でも一緒にいることで
誤解を解くことができるから
夜になると
集まるんだ
そっぽを向いててもいいから
一緒にいることが
大切なんだ…
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春の香近しと
風の囁き遥か南に
未だ羽ばたき知らぬ
雛誘い
そらの呼び声
心浮き立つ
気も漫ろに羽広げしも
匿名希望に無関係との宣告あり
雛は目指す地誘い人
依然明かされぬまま
風向き変わり
呼びし者の名乗り挙がるまで
翼に想い漲らせつつ
ただ時を待ちぬ
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もしも
どんな気力をも失い
本当に限界だと感じる最後の時が
きみに訪れることが
あるとしたら…
力をふり絞り
ここへ来いよ
独りじゃない
ほんとにつらい時は
構わない
俺のとこに逃げ込めばいい
何も言わずに
抱きしめるから
そっとやさしく
ぎゅっと強く…
だから
胸の片隅にしまって おいて
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それが言い出せないことが
きみと出会う前からの
課題だったから
弱い私の課題…
言えるようになれば
きみの言うとおり
強くなれるはずだと
それが私の課題だったから。
ありがとうね…
ごめんね…
月並みなことしか言えなくて。
今はなにも言えない
私
小さすぎて