詩人:音央 | [投票][編集] |
甘えが悪魔を呼び覚ます。
喉の奥が熱くなって、
悔しさが胸の底を腐食させる。
治まることを知らない痛み
止めどなく流れる涙
脳内にはびこる不甲斐なさ
そうね完全に悪にとりつかれた。
火の輪のように燃えてなくなるまで続く
一瞬が無限へと変わる世界へ‥
詩人:音央 | [投票][編集] |
後ろ かげがゆれる
その悪魔 追いやって
君のこころ いざなって行こう
煙るスクリーンの向こう側
見上げる君は高まる鼓動押さえ付けて
あてもなく走って行ったね
いつも一人で無理して
すべてを造り上げて
笑う時間さえ省いて。
悲しいことがあっても、
どうしてそんなに笑っていられるの
隠せない涙
君の声だけがただ空しい
後ろ 影が揺らぐ
その悪魔追いやって
君のこころ
誘って
いざなって
さぁ!
詩人:音央 | [投票][編集] |
ありがとね
そばにいてくれて
ありがとね
助けてくれて
ありがとね
笑ってくれて♪
ありがとね
心配してくれて
抱えきれないほどの思い出が噴水のようにわき上がって
足元でわたしを照らすように水面がキラめき
ぽつぽつと花が咲いていって
こころ一面花畑
愛すべき者
愛すべき者よ
さあ
これから
種をまきに行くからね
詩人:音央 | [投票][編集] |
鳥かご越しに眺める世界に飽きて少しだけ‥少しだけ背伸びした
つもりだった
手を伸ばせばむこう側に届きそうな
そんな儚い夢を
見ているだけだと気がついたのはもう少し後のことだった
ほんとうは
行ったことも
見たことも
ないから
視野は狭く
重量は重く
空気は薄い
希望と絶望はいつも背中合わせ
気づけば底無し
沈まないで!
どんどん堕ちていくのね
そんなに哀れんだ眼で見つめるのはやめて
悔しさしか残らないじゃない。
あなたが笑ってくれたなら
ここから這上がり続けるのに‥
詩人:音央 | [投票][編集] |
表明はやたら派手な色のペンキを何度もを塗りたくり
中身はスカスカのスポンジ
骨組みは錆びた有刺鉄線
わたしの中の
君に似せた人形
毒を吐くことしか知らないんだろうね
その証拠に、ほら
プリクラと友達の数が反比例してるじゃない。
執拗に追いかけたら私たちは逃げる。
ちょっと相手にしたら君はうとむ。
そして誰もいなくなる―。
さあ
堕ちるなら堕ちるとこまで堕ちて。
詩人:音央 | [投票][編集] |
―眠り姫
時間は流れ
記憶は途絶える
君からの想いは
何処まで続く?
君の中の眠り姫は私。語りかけられても
窓の外の雲を追うばかり
‐自由気ままなお姫様は自分だけか知る世界で恋に墜ち
夢と恋人に手を引かれ、心を弾ませ
お城から抜け出した
君が知らない世界へ旅立つために
―トランクにはありったけの勇気を詰め込んで‐
‥‥‥‥ね。
詩人:音央 | [投票][編集] |
どのくらい努力すればあの人みたいになれるかなぁ。
見上げると
とおーく、
たかーい、
位置にいる人たちのうちの一人。
どのくらい遠いかっていうと
わたしが電車に乗るために切符を買っているとしたら
あの人は宇宙で新しい何かを見つけ出した
だから、
今日も少しでも近づくために
ホームまで歩くよ。
詩人:音央 | [投票][編集] |
降り積もってく真っ白な季節と
心の真ん中にある
あたたかい気持ち。
それは貴方の笑顔を見る度に湧いてきて、
目の前のことを
不思議なくらいがんばれるんだ
燃える灯のように
絶やすことはないから‥